バイト先で「VIP待遇」を受ける若者のリアル

寿司に焼き肉、シフトのドタキャンも日常?

写真右から牧之段直也(早稲田大学政治経済学部3年)、樋川怜奈(早稲田大学教育学部3年)、吉川歩花(慶應義塾大学総合政策学部1年) (写真:筆者提供)
博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平さんは、2002年から若者研究をスタートし、2010年以降は「若者研究所」という組織を率いています。組織に所属するのは、現役高校生・大学生、そして20代の若者たち。原田さんは彼らと日常的にコミュニケーションすることで、若者の価値観やトレンド、それらの時代ごとの微細な変化を、15年以上にわたって定点観測してきました。
そんな原田さんの著書『若者わからん! ―「ミレニアル世代」はこう動かせ―』は、年長世代にとって非常に扱いづらい「ミレニアル世代」の若者たちを分析し、彼らの採用・育成について書いた本です。就労市場における人手不足が叫ばれ、少子化によって若い優秀な人材が限られるなか、少しでも優良な人材を採用するにはどうすればよいのでしょうか? 若者たちが弱々しくなっていると言われる今、彼らをたくましい人材に育てる方法はあるのでしょうか?

今の若者は仕事を選び放題

ファストフードや居酒屋といった飲食業界や運送業界、コンビニ業界が深刻な人手不足に悩んでいます。24時間営業の店舗も随分と減ってきました。バイトを含め、若者がそれら「きつい」業界での就労を嫌うからです。

今の若者は、少なくとも「労働者」という観点から見れば、明らかに社会的超強者です。2018年の有効求人倍率は1.60倍。これはバブル期のピークである1.46倍を越える「超ウルトラ売り手市場」です。就職氷河期という言葉ができた1990年代から2000年代にかけての若者は社会的弱者でしたので、完全に立場が変わりました。今の若者は、仕事を選び放題なのです。

この背景には、景気の復調、人口ボリュームの多い団塊世代の引退、少子高齢化による若者人口の減少などが挙げられるでしょう。今や労働市場における若者は「金の卵」。今やバイトにせよ就職にせよ、採用側が頭を下げて若者に「来ていただく」時代なのです。

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どん底の2000年代を経て鮮やかなV字回復を果たしたプロレス界の雄。キャラクターの異なるスター選手を複数抱え、観客の4割は女性だ。外国人経営者の下、動画配信や海外興行など攻めの姿勢を見せる。株式上場も視野に入ってきた。