
今の若者は仕事を選び放題
ファストフードや居酒屋といった飲食業界や運送業界、コンビニ業界が深刻な人手不足に悩んでいます。24時間営業の店舗も随分と減ってきました。バイトを含め、若者がそれら「きつい」業界での就労を嫌うからです。
今の若者は、少なくとも「労働者」という観点から見れば、明らかに社会的超強者です。2018年の有効求人倍率は1.60倍。これはバブル期のピークである1.46倍を越える「超ウルトラ売り手市場」です。就職氷河期という言葉ができた1990年代から2000年代にかけての若者は社会的弱者でしたので、完全に立場が変わりました。今の若者は、仕事を選び放題なのです。
この背景には、景気の復調、人口ボリュームの多い団塊世代の引退、少子高齢化による若者人口の減少などが挙げられるでしょう。今や労働市場における若者は「金の卵」。今やバイトにせよ就職にせよ、採用側が頭を下げて若者に「来ていただく」時代なのです。
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