「女子の中に1人だけ男子」現象が広がるナゾ 「女子会男子」は男女相互のニーズで成立する

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1人で女子の集まりに参加する「女子会男子」が増えている(写真:Fast&Slow / PIXTA)

2009年の新語・流行語大賞に「草食男子」という言葉がノミネートされて以降、中性化(女性化?)した若年男性を表すキーワードが、しばしばメディアをにぎわせてきました。

乙男(オトメン)、レギンス男子、女子服男子、弁当男子、水筒男子、スウィーツ男子……。私たち若者研で創った女子力を持った男子を示す「女子力男子」、母親と友達のような関係を築く「ママっ子男子」などの言葉もこれに該当するかもしれません。

さて、今回は、若者研の現場研究員たちが、新しいタイプの「女子会男子」についてレポートしてくれています。これは女子のグループの女子会などに混ざる男子のことで、確実にこうしたタイプの若年男子が増えてきています。彼らはいったいどういうタイプの若者なのでしょうか?

なぜ女子の中に男子が1人だけ?

「女子会」や「女子旅」など、「女子〇〇」という言葉は増える一方だが、そんな女子の集まりに、男子が1人だけ参加しているという現象が、若者の間で増加していることをご存じだろうか。

今回レポートしてくれる若者研究所の現場研究員たち。写真左から、西野知里(早稲田大学4年)、樋川怜奈(早稲田大学3年)、松田昂之(明治大学3年)、神谷菜月(明治大学2年)。(写真:研究員提供)

「女子グループの中に男子が1人だけ」という光景は、居酒屋で開かれる女子会や、かわいらしいカフェでのランチ、女子グループでの旅行など、さまざまな場面で見られる。しかし、その男性が特別モテていて、たくさんの女子をはべらせている、いわば「ハーレム」のような雰囲気ではまったくない。

では、いったいどういう状況なのか。1人で女子の集まりに参加する男子と、その周りの女子、両方へのインタビューを行い、この現象の背景を探ってみた。

①男子の「女子化」が進んだ結果?

女子とのコミュニケーションに苦手意識があり、恋愛に奥手な「草食系男子」や、高い美意識を持ち、風呂上がりのスキンケアを欠かさないような「女子力男子」、などという言葉が生まれているように、最近ではいわゆる「男らしさ」に縛られない男子も増えている。

都内私立大学に通う男子大学生Mくんもそんな1人。大学では学園祭運営サークル、テニスサークル、出版サークルといったいくつかの大きなサークルに所属していたことがあり、友人は男女問わず多いほうだ。

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