「育休ママの再出発」という転職市場の新兆候 なぜ、育休ママは新たな学びを渇望するのか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

お仕事留学は言わば、通常の転職活動ではわからない情報まで得られる転職活動である。

異業種他社のオフィスの中に入って、仕事内容や、さまざまな社内制度などをざっくばらんに聞ける。こうした機会は、たまたま親しい友人がいるケースか、転職活動を通じてしか得られない。

しかしながら、育休中ママにとって転職活動は、現職の企業に対して後ろめたさを感じてしまうという。その反面、お仕事留学であればマイルドな形で企業を見学できる。

現役ママ社員のリアルな声を聞ける

目玉は何といっても、現役ママ社員に何でも質問ができる座談会タイム。筆者が参加した日も、参加者が2つのグループに分かれ、子育てとの両立方法や、働きやすさのポイントなど、活発な質問が飛び交った。

たとえば、「子どもの急な病気のときはどうするんですか?」という質問。

ケース・バイ・ケースである、という前提はもちろんあるが、実際にどのように乗り切っているのかは、通常の転職活動で面談相手から聞き出すことは難しい。こんな質問にも現役ママ社員は答えてくれる。

さらに、会社の制度としてどんなものがあるか確認できることに加え、具体的なエピソードを聞くことで上司やチームメンバーとの人間関係を推測できる。

出産してから数社目で現在の企業に辿り着いたというママ社員からは、「ベンチャー企業は、裁量は大きいが、ママに対するサポート体制は弱いところもある」「大手のほうがサポートはしっかりしているが、働き方の柔軟性という点ではまだまだだった」など、過去の経験企業の話も聞けた。

こういうリアルな話が聞けるのが、従来の転職活動とは違うポイントだ。

次ページ参加者の顔はさまざま
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事