「育休ママの再出発」という転職市場の新兆候 なぜ、育休ママは新たな学びを渇望するのか
実際に何人か育休中ママに話を聞いてみると、「以前のように自由に働ける自分にはもう戻れない」という焦りと、「新たなライフステージでの新しいキャリアを再設計しよう」という積極性が垣間見える。
しかし、キャリア志向の育休中ママの中には、「育休中だから堂々と転職活動をするのは気がひける。だけど、他にもっと面白い仕事はないのかな」と思う人もいるだろう。筆者自身もかつてはその1人だった。
リンクトインに「留学」
世の中を見渡せば、子育ても仕事も上手に両立しているママがたくさんいる。
出産を機に会社員を辞めてフリーランスで緩やかなキャリアを継続した人、小さな子どもがいてもバリキャリで管理職に登り詰めた人、子育てを通じて得た知識や経験を基に自分でビジネスを起こす人。
でも、具体的にどうやってやりくりしているのかを聞こうと思っても、実際には「そのロールモデルが身近な人間関係の中にはいない」というケースが多い。
このギャップを埋めてくれるものがないかと探していたところ、育キャリカレッジが提供する「お仕事留学」というサービスを見つけた。筆者はすぐさま参加を申し込んだ。
お仕事留学では、育休中や子育て中のママたちがグループで企業を訪問し、異業種他社の職場と仕事を体験する。訪問した企業の現役ママ社員に直に話を聞けるのが魅力だ。
筆者の「留学先」はLinkedIn Japan(リンクトイン・ジャパン)。東京駅近くにある新丸ビルのオフィスにお邪魔した。
世界最大規模のビジネス特化型SNSサービスを運営する同社のサービスは、「自分のキャリアを自分で作る現代」において、まさに革新的なキャリア形成のツールとしての可能性を秘めていると感じ、個人的にも注目していた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら