大学の受験環境はこの数年で大きな変化が起きている。
大学の入学者について、定員を厳格に守ることが求められているためだ。超過した場合は補助金がカットされるため、各大学は定員どおりの入学者に収まるよう、合格者数の難しい調整を行っている。一方、合格者を減らしていることで、都市部の大手大学を中心に軒並み難易度が上がっており、「少子化がさらに進み、受験環境は楽になるのでは」と数年前に言われていた状況とは、真逆になっている。
関東、東海、関西エリアごとに志望度を調査
そんな中で「高校3年生が志願したいと考える大学」はどこか――。
リクルートマーケティングパートナーズが運営するリクルート進学総研では、毎年この時期に「進学ブランド力調査」を発表している。関東、東海、関西の学校に通う高校3年生約8500人が、知っている大学や志願したい大学、各大学のイメージなどについて回答し、集計した結果をランキング形式でまとめている。今回、その中から、「高校生が志願したい大学」ランキングを掲載していきたい。
ランキングは、回答した高校生の通う地域ごとに、関東エリア、東海エリア、関西エリアに分けて算出。対象大学は、全国立大学と、学生数1000人以上の公立、私立大学、そして調査対象エリア内にある学校となっている。志願したい大学は、生徒が知っている大学から、4校を選ぶ形になっている。
4校にしているのは「受験する大学は平均でおよそ3校。興味のある4校に入らないと志願の選択肢に入らない」(リクルート進学総研の小林浩所長)ため。いってみれば、高校3年生が自分の学力や行きたい学部を吟味しながら、本気で受験したい、と思う大学が選ばれているということだ。
それぞれのエリアで、どの大学に対する志願度が高いのか、見ていこう。
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