最新!「高校生が志願したい大学」ランキング 定員厳格化の影響で受験希望校に微妙な変化

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関西エリアは関西大学が11年連続で1位となった。志願度は14.2%と昨年の14.8%から若干下がっているが、高校生に支持される理由として、「自由回答の欄を見ると『関関同立』という言葉が出てくる。関関同立の中に入りたいという高校生の心理があるのではないか」(小林所長)ということが挙げられる。

2位は昨年、関西大学と1位タイだった、近畿大学が入った。志願度は昨年の14.8%から13.7%に下げているものの、話題の「近大まぐろ」やアカデミックシアターといったユニークな取り組みや広報力の強さが高校生に浸透しており、依然高い支持を得ている。

関西エリアは11年連続で関西大学が1位

3位は大阪市立大学がランクイン。2019年に大阪府立大学と法人統合する予定だが、「高校生にはそうした情報は浸透しておらず、それが志願度に与える影響は少ない」(小林所長)ようだ。

以下、4位同志社大学、5位神戸大学、6位関西学院大学、7位立命館大学、8位大阪大学、9位龍谷大学、10位大阪府立大学と続く。ベスト20位までに国公立大学は9校入っており、昨年より1校増えている。

3エリアともに1位は昨年と同じになったとはいえ、2位以下では順位の変化が見られる。2020年には新入試制度も始まるため、来年以降、さらに大きな変化が生まれる可能性もある。

■調査対象 関東エリア、東海エリア、関西エリアの高校に通っている、2019年3月卒業予定者(調査時:高校3年生)計9万4000人
<エリア区分>
関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県の1都6県)
東海エリア(静岡県、愛知県、岐阜県、三重県の4県)
関西エリア(大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、滋賀県の2府4県)
■有効回答数 8439人(回収率 9.0%)
■集計対象数 7488名
■調査期間 2018年4月6日(金)~5月10日(木)
宇都宮 徹 東洋経済 記者

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うつのみや とおる / Toru Utsunomiya

週刊東洋経済編集長補佐。1974年生まれ。1996年専修大学経済学部卒業。『会社四季報未上場版』編集部、決算短信の担当を経て『週刊東洋経済』編集部に。連載の編集担当から大学、マクロ経済、年末年始合併号(大予測号)などの特集を担当。記者としても農薬・肥料、鉄道、工作機械、人材業界などを担当する。会社四季報プロ500副編集長、就職四季報プラスワン編集長、週刊東洋経済副編集長などを経て、2023年4月から現職。

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