「ストレスに弱い人」に教えたい3つの対処法 感じないのも逆にメンタル面で心配だ
ストレスは心に大きな影響を与え、ときには病気を引き起こすことは周知の事実となってきています。また、病気とまで言わなくても、ストレスにより心の健康が保てていない状態は、仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。落ち込んだり、イライラしたりといった感情に振り回されて、集中できない、やる気が出ないという経験のある方は多いでしょう。
実際、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者は60.9%にのぼり(2012年「労働者健康状況調査」厚生労働省)、仕事のストレスによる「精神障害の労災認定者」は増加傾向にあります(2011年「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」、2016年「過労死等の労災補償状況」厚生労働省)。
このような背景により、2015年以降、50人以上の労働者がいる企業にはストレスチェックが義務化されています。ビジネスパーソンの心や体の健康を守るためには、ストレス対応が不可欠であると、国も対策に乗り出しているのです。
しかし、こんな現状があっても、心の健康というものは体や脳の健康にくらべて気づきにくく、後回しにされる傾向があります。特に忙しく働いている人ほど、自分の心の健康を過信しがちです。「ストレスを感じない」「自分は大丈夫だ」と思っていても、実はすでに心の健康が侵害されているケースは多いのです。
このように本人が意識していないところにこそ、健康を阻害する要因が潜んでいることは、ままあります。拙著『MBA式 健康防衛』でも触れていますが、ストレスと聞くと、仕事でのトラブルや人間関係など、嫌なことやつらいことを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実はうれしいことや楽しいイベントもストレスの原因になります。
そもそもストレスとは「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」のことです。
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