「ストレスに弱い人」に教えたい3つの対処法 感じないのも逆にメンタル面で心配だ

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心身の状態を崩すほどのストレスからは身を守るべきではありますが、「仕事での成果もしっかり出していきたい!」と考えるビジネスパーソンが行うべきなのは、ストレスは常にあるものとして、それが過剰にならないように、適切に対応することなのです。

ストレスへの対応策

適切にストレスに対応するためには次の3つの行動が必要です。

1.ストレスを受けたとき、自分がどうなるか(ストレス反応)を知る
2.自分にとって何がストレスになるのかを知る
3.ストレス反応を回避したり、やわらげたりする方法をストックしておく

どんなことでストレスを感じるのか、ストレスにどう反応するのが効果的なのかは人によって異なります。自分自身の特徴を知り、自分に合った方法でストレスによる悪影響を防ぎましょう。

1.ストレスを受けたとき、自分がどうなるか(ストレス反応)を知る

人は過剰なストレスを受けると、心だけではなく、体にも何らかの変化が表れます。わかりやすいのが、血圧や心拍数の変化。緊張すると心臓がドキドキしたり、顔が赤くなったりするように、ストレスがかかると血圧や心拍数は上昇します。

また、私の場合は足の裏で体調の変化をチェックしています。調子の悪い部分があると足の裏が硬くこるのです。「ここのところ、タフな案件が続いて精神的に疲れているのかな」などと早めにチェックすることができるのです。

普段から血圧や心拍数、足の裏などで体の変化をチェックしておくと「自分なりのストレスの指標」を持つことができ、自分にとって何がストレスになるのかを知る大きなヒントになります。

2.自分にとって何がストレスになるのかを知る

上で述べたようにストレスチェックの指標を持っておくと、思わぬところにストレスの原因が潜んでいることに気づくことができます。

たとえば、特に苦手意識を持っていないことでも「自分は初対面の人と会うのがプレッシャーになるのか」「自分は人前で話すのがあまり好きではない」など、自分に負荷がかかっていることをあらためて知ることができます。ストレスの原因が言語化でき、明快になると、それだけでもストレスの軽減につながります。

3.ストレス反応を回避したり、やわらげたりする方法をストックしておく

ストレスを受けても、すぐに発散することを心がければ、ストレスによる悪影響から身を守ることができます。

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効果的にストレスを解消させる方法は人それぞれ異なり、またそのときの状況により効果的な方法は異なるものです。自分に最適な方法をたくさん持っていると、どんな状況にも対応しやすくなります。

おすすめするのは気晴らしになりそうな方法を考え、できるだけたくさん紙に書き出すことです。「コーヒーを飲む」「大声で歌う」「紙にグチを書いて、丸めて捨てる」「楽しい妄想をする」など、何でもOKです。

そこから、自分に役立ちそうな方法をピックアップして試してみると、効果的な方法が多数見えてきます。自分に合った方法をたくさん見つけておき、日々のストレスをこまめに解消しましょう。また、こうしてストックした対処法の効果は、永遠ではありません。効果が薄れてきたと感じたら、固執せずに新しい方法を試し、常に「使える」ストックを持っておくことが大切です。

阿部George雅行 ボディチューン・パートナーズ社長

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あべ・じょーじ・まさゆき / Masayuki George Abe

明治大学卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得。筑波大学大学院退学。グロービスMBA。富士銀行、みずほ銀行、グロービスなどのベンチャーを経て現職。「心技体」のバランスのとれた人材育成・組織開発のソリューション支援を行う。「生産性向上」「働き方改革」「健康経営」のテーマに沿って健康とビジネスパフォーマンスの研究にも携わる。NPO法人アスリートヘルスマネージメント理事。早稲田大学スポーツビジネス研究所(RISB)招聘研究員。

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