妻が温度差を感じる「イクメン度自己評価」 家事分担は妻:夫=7:3と考える夫が多いが…
家事・子育てと仕事の両立が大変な中、子どもを持つ女性はどのような働き方を理想としているのでしょうか。
末子が中学生以降の25~44歳の既婚女性に、「子どものライフステージに応じて、どのような働き方が理想的だと思うか」をたずねたところ、結婚当時から第1子出産まで「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性は、結婚から第1子出産までの時期は「正社員でフルタイム勤務」を理想とする人が約9割で、末子が未就園児の時期には約3割が「正社員でフルタイム勤務」、約4割は「専業主婦」をすることを理想としていました。そして、末子の年齢が上がるにつれて「専業主婦」を理想とする人の割合は低くなり、「正社員でフルタイム勤務」に戻ることを理想とする人が増え、末子が中学生以降になった時の理想は約5割が「正社員でフルタイム勤務」であり、「専業主婦」は約1割でした。
第1子出産まで「非正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性の理想は、「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性に比べ、「正社員でフルタイム勤務」を理想とする人は少なく、末子が中学生以降でも2割弱で、約3割は第1子出産前と同様に「非正社員でのフルタイム勤務」を理想としており、「専業主婦」のまま過ごすことを理想とする人は約2割でした。
実際にはどんな働き方を選んだ?
それでは、実際の働き方はどうだったのでしょうか。理想の働き方をたずねた同じ既婚女性が結婚当時から現在まで、どのような働き方をしていたかを見てみます。結婚当時から第1子出産まで「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性は、末子が未就園児の時は半分が「専業主婦」で、約4分の1が「正社員でフルタイム勤務」をしていました。末子の年齢が上がるにつれて「専業主婦」の割合が低下し、「正社員でフルタイム勤務」の割合が高くなりました。末子が中学生以降になった時には「専業主婦」は約2割、「正社員でフルタイム勤務」は理想では約5割でしたが、実際は約4割と理想より低くなっています。
第1子出産まで「非正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性は、「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性に比べると、子どものライフステージを通じて「専業主婦」の割合が高く、末子が中学生以降の場合、理想では「専業主婦」は約2割でしたが、実際は約4割となっています。仕事に戻った人もほとんどが「非正社員でフルタイム勤務」「非正社員で短時間勤務」で、「正社員でフルタイム勤務」で働いている人は1割未満でした。
元々結婚当時から第1子出産まで「専業主婦」だった既婚女性は、末子が中学生以降も約6割が「専業主婦」となっています。このように、第1子出産までの働き方によって、出産後の働き方も、かなり異なっていることがわかります。