3位は大手電機メーカーのソニーがランクインした。4月20日に配信した就活生を対象にした就職人気ランキング、「学生2万人が選ぶ『就職人気ランキング』300社」では、ソニーは69位にとどまっているが、昨年に引き続きトップ3に位置している。ちなみに同ランキングでは、トヨタは74位にランクインされている。
社会人の転職ランキングでは、メーカー企業が上位に入る傾向が強い。実際、6位にパナソニック、11位に本田技研工業(Honda)、15位に任天堂と、上位に顔を出している。
一方、学生の就活人気ランキングで上位に入るエアライン業界も、4位に全日本空輸(ANA)、9位に日本航空(JAL)と、こちらでもトップ10を維持している。同じく人気が高い総合商社も、三菱商事が17位、伊藤忠商事が20位と健闘している。
メーカーやIT系企業が上位に入る
ただ、かつて学生に人気があった金融系企業は、ここでは鳴りを潜める。金融系は46位の三菱UFJ銀行が最高で、みずほ銀行が66位、三井住友銀行が75位にとどまっている。興味深いのは前年よりランキングを上げているという点。業務効率化による人員削減などが叫ばれて敬遠されていると思いきや、「銀行でキャリアを積むことのメリット」を改めて考る人が増えているのかもしれない。
上位に入るのはメーカー系だけでなく、通信を含めたITに関連する企業も社会人には根強い人気だ。5位には楽天、7位にソフトバンク、8位Apple Japan、10位ヤフーなど、2位グーグルを含めてトップ10の半数を占めている。トップ10以外にも14位にアマゾン ジャパンがランクインしており、企業規模やグローバル性もさることながら、業界の成長性も考慮して投票していると思われる。
給料などの待遇を評価している傾向もある。30位のキーエンスは平均年収が1800万円を超える好待遇企業だ。ただ、同社はFA(ファクトリーオートメーション)で使われるセンサーや計測機器の有力企業で、利益性や成長力も評価しているのかもしれない。
業界では、12位の東日本旅客鉄道(JR東日本)を筆頭に、31位東海旅客鉄道(JR東海)など、鉄道業界の上位へのランクインが目立つ。また、116位阪神タイガース、150位読売巨人軍など、プロ野球球団が大きくジャンプアップしており、「あこがれの企業に行きたい」と夢を持っている人も少なくないようだ。
なお、属性別では、男性の1位はトヨタ自動車、女性の1位はグーグルという結果になっている。
これから大学3年生はインターンシップ説明会などが始まり、企業研究を進めていく段階に入ると思うが、社会人が選ぶ「転職したい会社」も参考にするとよいだろう。
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