4~5月にかけて、各就職情報会社から、「就職人気ランキング」が発表された。このランキングは学生本人が「ここに行きたい」「入社したい」と考える企業を反映している。
一方、人気だけではなく、「優秀な学生しか入れないだろう」と思わせる、”高嶺の花”の会社もある。では具体的にどんな会社が該当するのか?
HR総研では、楽天「みん就」(みんなの就職活動日記)の会員を対象にしたアンケート調査を3月に実施しており、2019年卒業予定の大学生・大学院生802人から回答を得ている。
その調査では「あなたの志望の有無に関わらず、優秀な学生が内定を取るイメージが最も強い企業を1社お選びください」という設問がある。その得票数トップ10を紹介するとともに、理由を記載したコメントから、なぜ優秀でないと入れないと思われているのか、それぞれの特徴を探っていきたい。
断トツで伊藤忠商事がトップ
断トツで票が集まったのが、伊藤忠商事だ。次に紹介する2位の三菱商事との得票差は大きく、とても評価が高いことがわかる。理系でもトップの得票数だった。
総合商社の分類では、「財閥系」と「非財閥系」、「5大商社」や「7大商社」という言葉が使われる。財閥系は三菱商事、三井物産、住友商事を指し、伊藤忠商事、丸紅を加えて「5大商社」、さらに豊田通商、双日を加えて「7大商社」と呼ぶ。いずれも高い就職人気を持っているが、「優秀学生だけが内定を取れる企業」で上位に入ったのは、伊藤忠商事と三菱商事だけだ。
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