伊藤忠商事を選んだ理由を読むと、「有名」と「優秀」という言葉が目立つ。
「有名人気企業だから」(神戸大学・文系)、「大手商社でも特に有名な気がするから」(成城大学・文系)、「総合商社は倍率がかなり高く、中でも伊藤忠商事はトップレベルの優良企業と聞くので、優秀でないと入れないと感じるため。学歴だけでもかなり絞られると思う」(学習院大学・文系)、「商社はバリバリ仕事していそうなので、学生時代にやってきたこともすごそう」(東京大学・理系)。
それに加えて、雰囲気の良さなど、好感度があるため競争率が上がり、入るのが難しいと思っている学生もいる。
「総合商社自体のハードルの高さ。そしてその中でも人材の質が高いのが伊藤忠商事」(中央大学・文系)、「5大商社の1つであり、人事の方の雰囲気の良さや仕事内容の充実度で学生人気が高く、社会人からの評価も高いため」(近畿大学・文系)。
2位三菱商事を選んだ理由で目立つのは、「財閥系」と「エリート」という言葉だ。同じ総合商社でも伊藤忠商事とはかなり異なる評価である。
「旧財閥系商社はトップ中のトップが入るという勝手なイメージがある」(日本大学・文系)、「総合商社は優秀な人が多いのに加えて、三菱商事はザ・エリートというイメージがある」(東京大学・理系)、「総合商社には語学力など高い能力が必要なイメージがあり、三菱商事は総合商社のなかでもトップレベルに位置しているから」(北海道大学・文系)。
さらに入社までの道のりが難関だと感じる学生が多い。
「内定をもらった場合、蹴る人間がいちばん少ないと考えたため」(慶應義塾大学・文系)、「SPIでの足切り基準が高いから」(慶應義塾大学・文系)。
ANAは「語学力が問われる」イメージ
どの就職人気ランキングでもエアライン系の人気は高いが、全日本空輸(ANA)が全体で1位となっている調査は多く、ここでも3位に入っている。それだけ人気があれば、優秀でないと入るのが難しいと考えるのは、当然だろう。
学生からは、「女子学生のほとんどが憧れを抱き、就職を希望している企業だと思う」(津田塾大学・理系)、「身長、語学力など、求められるものが多い」(秋田県立大学・理系)といったコメントが書かれており、女子学生の憧れ感と評価が高いことがわかる。
ANAを選んだ理由で目立つのは「語学力」と「倍率」である。学生は語学ができることが「優秀」の条件と考えていることが分かる。
「多言語を使うイメージ」(明治大学・文系)、「語学力等が問われるため」(盛岡大学・文系)、「倍率も高いし、しんどい仕事なので、しっかり面接などで見極めて決めていそう」(京都女子大学・文系)。
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