「契約結婚」をした2人が一番大切にした条件 「恋愛結婚じゃないから冷静に対応できる」

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「「私と結婚しませんか?」と提案していったんです」(写真:Nonoka Sasaki)

――2人は、どういった経緯で契約結婚をすることになったんですか?

長谷川:私が契約結婚をしたいと思い立って、当時住んでいたシェアハウスの住人に「私と結婚しませんか?」と提案していったんです。江添さんもそのうちの1人で、お互いの求める条件がピッタリ合ったので一緒になることにしました。契約結婚をして、今年で4年目に突入します。

契約結婚という形式をとった理由とは?

――どうして一般的な結婚ではなく、契約結婚という形式をとったんでしょう?

長谷川:契約結婚をしようと思っていた、というよりは、恋愛関係を築いて一般的な結婚をすることが私には向いていなかったからですね。

恋愛関係が生産的なものにならないんですよ。うまく説明はできないんですけど、恋愛的なものを求められすぎると自分の中のバランスを崩しやすくなって相手を突き放してしまうというか。そういったことを突き詰めていっても生産的になるとは思えませんでしたし、相手の方も不幸にしてしまうし(笑)。

――確かに恋愛が向いていないと感じている方は多いかと思いますが、結婚を諦めてしまう人がほとんどです。長谷川さんはどうして今のかたちに落ち着いたのでしょうか?

長谷川:恋愛は向いていませんでしたが、誰かと一緒に生きていきたいとずっと思っていたんですよね。「自分にしっくりくるかたちは何だろう?」と模索を続けて、しっくりこないものややりたくないことをどんどん取り除いていくようにしたら、契約結婚という方法が残りました。

聞こえはよくないかもしれませんが、私のやりたい条件に賛同してくれる人ならどんな人でもいいなと思えたんです。なので、江添さんにも「こういう結婚をしたいと考えているんですけど」とほんのり打診してみました。

――長谷川さんからの提案を受けて、江添さんは率直なところどんな感想を持ちましたか?

江添:長谷川さんが最初にその話をしてくれたときは「私(江添さん)と結婚したい」というよりも「こういうことを考えていて」という話だったので「へぇ~、いい人が見つかるといいね」というくらいで。

長谷川:私も様子をうかがっていたんですよ。たいていの人はまともに取り合ってくれなかったんですけど、江添さんは気持ち悪がらなかったし、否定も肯定もされなかったので、別日に改めて「どうですか?」って聞いたんだよね。そしたら、面白がってくれたみたいで。

江添:私自身はあまり人に関わってこなかったし、若いときはおカネもなかったしで、恋愛するような環境になかったこともあって、恋愛的に人を好きになったことがありませんでした。ただ、結婚はしたかったんですよ。

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