ジムのマシンで走っても意外にやせない理由 そのスピードや傾斜角度を配慮しよう

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ダイエットには心拍数が大きく関係しています。運動時の心拍数には、脂肪を燃やすのに適した心拍数と、体力をつけるのに適した心拍数があります。1分あたり120~130が脂肪燃焼、140~150だと体力作りに効果的な心拍数です。

ダイエットを目的として走る場合、運動強度は上げすぎずに心拍数120~130の範囲で運動するのが最適です。呼吸が乱れるほど一生懸命走ると、心拍数が上がりすぎてマラソン競技を目指している人が行う運動内容になってしまいます。

ジムにあるランニングマシンには心拍計がついています。グリップを握るところに銀色のセンサーを握ると心拍数が表示されるので、走りながらどれくらい息が上がっているのかを確認できます。屋外を走る場合は、手首で脈を計ります。6秒間計って10倍すると1分間の心拍数がわかります。

屋外のジョギングとランニングマシンの違い

スポーツジムのランニングマシンを使う場合は、傾斜角度を調整します。ランニングマシンでは、ベルトコンベアーの上を走っているので、自分の力だけで前に進んでいるわけではありません。傾斜角度が0%の状態で使用すると、屋外の下り坂を走っているのと同じくらいの運動量になります。

平らな道を走るのと同等の運動量にするためには、傾斜角度を3%以上にする必要があります。さらに傾斜角度を5~8%まで上げると、屋外の上り坂を走っているのと同等になり、ダイエット効果が高まります。

日ごろ屋外をジョギングしている人が、梅雨の時期だけスポーツジムのランニングマシンを使って走っている姿をよく見かけます。先述したように傾斜角度が0%のままでは屋外のジョギングには置き換えられません。梅雨の時期にランニングマシンを使って走る場合は、傾斜角度を3%にすることで屋外のジョギングに置き換えられます。

夏に向けたダイエットでは、短期間で一時的にやせたものの、夏を過ぎると燃え尽き症候群になったり、食欲の秋という誘惑に負けて体重が増加したりする人が増えます。夏に体重が落ちても、冬になると体重が増えてしまう人が多いのが現状です。

日々の食事管理に加え、ジョギングを取り入れることも効果的にやせるために必要です。ジョギングは好きな場所、好きなタイミングで始められます。今年の夏こそきれいなスタイルを手に入れたいという方は、手軽に始められるジョギングがうってつけです。

武内 教宜 パーソナルトレーナー

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たけうち のりよし / Noriyoshi Takeuchi

1985年埼玉県生まれ。日本スクールオブビジネス杉並校スポーツ学科卒業。21歳からスポーツクラブのインストラクターとして活動を始める。グループ指導を行っていく中で、クライアント一人ひとりと向き合いたいという思いから、パーソナルトレーナーとして独立。その後、28歳でフィットネスジムを開業。スポーツクラブで一度挫折した人に向けた「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。現在はダイエット指導を中心に、スポーツ専門学校の講師、加圧トレーナー養成、ダイエット本の執筆活動を行う。著書に『ダイエットは「目標設定」が9割』『やせ型から脱出 理想のカラダを手に入れるボディメイク術』。

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