この項の結論は、あなたは今から、ママ友ができるかどうかで悩んでいる間などないということです。あなたが目標にしたい育児例を参考に、あなた自身が向上心を持って準備・実行するだけでも、あなたはとても忙しいはずです。愛情いっぱいに育てた子どもが成長するにつれて、多くのママは自信をつけていきます。育児した人に図太い人が多い、あの路線を目指してください。
余談ですが私はどの学生時代も深刻な悩み多き学生で、「とても暗かった」はずなのに、誰もが私のことを「明るく元気いっぱいだった」というのです。つまり外見明るい人にも、あなたにはない事情を抱えている人は多く、「明るい人」だけで、あなたは劣等感につなげるべきではありません。
自称「暗い性格」も、考えようによっては「物静かで謙虚な性格」である場合が多いです。それも自信満々な人に負けない魅力で、私の友人にはそのような人が多いです。過度に自己を低く評価することは、他者を見る目まで曇らせますよ。
「母親が暗ければ、子どもの性格もダメになるか?」とのお尋ねですが、影響はあると思います。ヒステリックな親に育てられた子や八つ当たりで理不尽に虐待されて育った子に、笑みの少ない子が多いのは、その一例です。親の過剰な自信喪失も、罪のない子に影響します。
自立心や社交性は、人生の財産
ところで私はほぼ70年を生きてきましたが、近所も当時のそれぞれのママ友グループも、私を取り巻く人間関係も、転職や転勤、I・Uターンなどで何度も様変わりしました。ママ友が気になる時代も、人生のほんの一時期です。それよりも人生100年時代に、これからあなたを取り巻く人間関係は、どんどん変わっていくことをまず自覚なさるべきです。そのたびに「自分は暗い」と悩むのは、非生産的です。その意味で新しい出会いや環境で最小限の社交性を持つことは、人生の財産です。
人生は、心を許せる友を一人持てば幸福と言いますが、親友でなくともその時々に親しくできる人、協力して何かができる人、誰かに必要とされる存在になれる居場所があることなどは、人生の幸福に直結するという人は多いです。その際には「口数は少ないが、いつも冷静で聞き上手」なども好感を持たれる条件です。
その意味ではあなたも自身の個性を伸ばし、自信をつけていくのはこれからです。たとえば「明るくはないが聞き上手」も、人間としての中身を要求されます。多くの人は失敗を恐れず場数を踏み、そこからも学び、苦手な人との距離の持ち方まで学び、成長して中身を充実させていくのです。
そのためにも孤独を畏れず、一人で心豊かに過ごせる自立した人間であることが重要です。これも学びや経験の積み重ねがあればこそで、悩んでいるだけでは何も始まらず、ここでも自分の過小評価は、成長のブレーキです。
周囲に惑わされず、子どもの順調な生育に感謝しながら、愛情を注いで育児できる幸せに気づいてください。あなたの笑顔は、母子にとってのいちばんの栄養なのですから。
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