採用担当者の印象を悪くする就活生の特徴 距離が近い、売り込み過ぎ、ライフ重視はNO!

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先ほどの学生指導担当の教員は、偏差値のそれほど高くない大学でマーケティングを教え、就職指導も行っている。講義中の学生について聞くと、「マニキュアを塗っている女子学生がいて、注意すると『わたしは講義を聴いている』と言われる。確かに寝ている学生よりましかも」とのこと。講義の邪魔にならなければ、それでよしとしているのだ。

このような大学生活がマナー知らずの学生を培養しているのだろう。就活生に言いたい。キャンパスで許容されても、社会では受け入れてもらえないことは多い。企業に評価してもらいたいなら、説明会で寝てはいけない。遅刻したら謝る。話を聞くときは背筋を伸ばす。ぶつぶつ独り言を言ってはいけない。一貫性のある対応をする。書類は大切に扱う。

マナー違反を嘆く声はまだまだある。7パターン以外の行動を紹介していこう。

「説明会会場に自分で持ってきた飲み物のペットボトルを置いて帰った学生」(従業員1001人以上、メーカー)
「最低限のマナーがなっていない学生(イヤホンをつけたまま会場に来る、目の前でネクタイを締め始めるなど)」(1001人以上、情報・通信)
「机に肘をついて話していた学生」(301~1000人、サービス)
「説明会開始前にコンビニで購入したパンを食べている」(300人以下、メーカー)
「ノックもせずに面接会場に入り、自己紹介なしで『いいっすか?』と言いながら席に座った学生がいたこと」(301~1000人、メーカー)

説明会会場に飲み物のペットボトルを置いていく

これらは実際にあった話だ。もしかしたら、社会人経験のない学生は、それをマナー違反と考えていないのかもしれない。

人事の採用担当者はこういう学生に何度も遭遇しているはずだ。他部署のほとんどは大人相手のビジネスを行っている。企業の中でこういう人間と接する部署は人事だけだろう。非常に気の毒である。

面接で「働きたくない」という趣旨の発言をする学生もいるようだ。

「ワークライフバランスの『ライフ重視』の発言ばかりする人」(1001人以上、メーカー)
「『残業はしたくない』と明言されたこと」(301~1000人、商社・流通)

1980~2000年の間に生まれた者は「ミレニアル世代」と呼ばれ、デジタルスキルに長け、キャリアプランでも、地位や収入よりワークライフバランスを重視することが特徴とされている。

アメリカだけでなく、日本でもそういう傾向があるのだろう。また、2010年以降に”ブラック企業”を糾弾する動きが生まれ、さらに安倍晋三政権が女性活躍、生産性向上、働き方改革が重要施策に据えていることもまた、影響しているかもしれない。

企業研究でも「残業時間や有休消化率、女性関連データ(産育休制度、管理職比率)に注意しなさい」と言う指導もある。

こういう風潮の中で就活を始めると、「働くことが悪いこと」と思い込み、「わたしはライフを充実させたい」「残業はしません」と宣言する学生がいても不思議ではない。ただ、こういう学生はあらゆる企業で門前払いされるだろう。企業はともに仕事をする若者を求めているからだ。

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