母親が父親をバカにする家庭は、絶対に崩壊 ノムさんとサッチーに学ぶ夫婦関係の秘訣

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<ミセス・パンプキンからのコメント>

魂で結ばれた夫婦には、上下関係は不要

時々息子は、私が親戚や友人たちにとって、よき相談相手であるかのようなことを言いますが、白状しますと、結果的に私が関与したことでかえってこじれたり、私が思うように仲裁できなかった相談ごとも多々あり、一筋縄でいかないのが人間関係、家族関係だという実感です。

夫婦がフラットな関係についての言及がありました。この場合は妻がフラットを通り越して、夫を見下げる関係を言っておられるようです。真の意味のフラットで、互いに尊敬し合い魂で結ばれている夫婦には、上下関係は不要ですから。

ご成婚50周年記念記者会見という公のお席で、天皇陛下がお傍らの皇后陛下に、「あのとき、よくぞ私との結婚を決意してくれました。これまでどんなに支えられたか、計り知れません。どうもありがとう」とおっしゃられて感極まり、涙を流されたことがありました。

公の席ではいつも3歩下がって歩まれる皇后陛下ですが、ご家庭では天皇陛下から大変なご尊敬を受け、頼りにされておられるご様子をうかがい知り、感動しました。古い慣習の乳人(めのと)制度でご成育された天皇陛下にとって、聡明で良家出身の皇后陛下の存在の大きさは、皇室ニュースなどで伺っていましたが、この短いお言葉に詰まり、初めて拝見した天皇陛下の涙で、私たちが知る以上のものだったと拝察いたしました。

「私と結婚してくれて有難う」と感極まらせたお言葉は、僭越ながら、本当にすばらしいと思いました。公を外れれば天皇陛下に頼られておられるご様子の皇后陛下の、「ご尊敬申し上げております」というご成婚当初のお言葉そのままの変わらない態度に、敬愛を覚えない人はいないはずです。

連れ合いをけなすことは、自分の首を絞めること

「お父ちゃんのようになりたくなければ、勉強しなさい」との発言が、ひと頃、テレビの上質でないコント番組などで、よく流れました。この場合の「お父ちゃん」は善良で仕事はまじめ、ただ稼ぎが多くないだけ。そのように妻から言われて、内心は穏やかではありませんが、言葉を返して家庭に波風をたてる人ではありません。

一方、そのように言う「お母ちゃん」は、決まって軽薄でヒステリーです。そうです。人間的に賢い「お母ちゃん」なら、絶対に口にしない言葉です。今回の学生さんが指摘しておられるような理由で、自分と子供の首を、自分で絞める行為に等しいことを知っているからです。

子供の前で、一方の親を見下げた言動をする親を、残念なことに私はたくさん知っています。軽い意味や気持ちからの言動から、憎しみを込めての言動までいろいろですが、そのような人に限って、他人に厳しく自分に甘い。悪いことはすべて相手のせいにするなど、総じて子供にはいい影響を与えていません。

それがさらに幼児期からだと、親への不信感にとどまらず、人間不信につながる子も多いようで、疑い深かったり警戒心が強かったり、とても厄介な問題に発展します。人を信じることに臆病で、人の親切にも感謝より先に裏を考える癖がついていて、信じられないほどのマイナス思考です。付き合っていてとても疲れるタイプの大人になっています。

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