グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわか らず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
今日の学生さんは、とても貴重な指摘をなさっています。親も教師も、子供の上手なしかり方を知らない、あるいは、その能力が低下していると言っておられるのです。今回は子供をしかる大人の責任について、考えてみたいと思います。
【大学生 Oさんの寄稿文】
必要に応じて、徹底的に子供をしかる
子育てにおける教育方針には、大きく分けて「放任主義」と「干渉主義」があると思います。これらはどちらかだけでは偏った人格に育ってしまうと考えられます。「放任主義」だけでは自堕落な性向が強い人間になってしまい、「干渉主義」だけでは自主性の弱い人間になってしまうでしょう。
私の両親は、この2つの教育方針のバランスをうまくとっていたように思います。普段はあまり干渉せず自由に行動させ、必要な場合には徹底的に厳しく指導されました。
その結果、私は両親からのストレスというものはあまり感じることなく伸び伸びと過ごす一方で、いざというときには即断し行動を起こす人間になれたと思います。特に必要なときには徹底的にしかることは重要であると私は考えます。
今の教育の傾向としては、親も教師も「子供をうまくしかる」という能力が低下しているように感じます。子供が誤った方向に育ちそうな場合に修正を加えることができる大人が必要とされています。私は子育てにおいていかにして子供をうまくしかるか、という点をつねに意識することを提案したいと思います。
<グローバルエリートからのコメント>
私は両親から、一年中しかられていた
うーん、私の場合はしかられた思い出と言えば、一日中というか、一年中しかられていたという感じだ。
私は姉のお弁当のおかずの豚カツを勝手に食べたり、家中のお菓子を勝手に食べたりしていた。私の母(パンプキン)は食べ物が私の視界に入らないように、一時期、すべての食べ物を隠していた時期があった。そんなときは唯一そこまではと隠されてなかった炊飯器のご飯を平らげて、母を慌てさせたりしていたものである。
さて、放任と干渉のバランスに関してだが、思えば、子育てにおける両親の“こだわりのポイント”が著しく異なっていたのが結果的によかった、と思っている。父は勉学面では放任だった。これは単に、教育的配慮からの放任というよりは、出張が多く、すべて母に丸投げだったからだ。
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