グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
子を優秀に育てたければ、子を作りすぎてはいけない?
今日は、普通家庭で4人兄弟として育った学生さんが、親の教育費のやりくりを見て感謝しつつも、親への同情心でいっぱい、というケースに学びたいと思います。
【早稲田大学 Tさんの寄稿文】
私は4人兄弟の2番目です。兄弟が日本の一般家庭よりも多く、その分1人当たりにかけられるおカネも十分ではなかったと思われますが、親には十分すぎるほどの補助をしてもらいました。国立の中学に入ったため、高校受験がマストになってしまいましたが、受験塾に通ったのはそれぞれ最後の1年間だけでした。
高校時代は部活動に専念していたため、予備校には通っていたものの受験勉強に専念し始めたのは高校3年の9月からでした。高校3年次の夏に学園祭の準備もあり、夏休みはほとんど登校していたため、受験勉強の遅れにつながったと思います。
ただ、一緒に学園祭の準備や部活を頑張っていた友達は東大に入ったため、効率的に勉強していたかどうかがカギだったと思います。その友達は普段から成績が優秀でした。 私は現役時代には全滅してしまい、親に浪人することを許してもらいました。
子供を優秀に育てたいならば、子供を作りすぎないことや、夫の収入がそれなりにあること(1000万円以上)が必要だと思います。家のローンに加え、月10万も養育費にかかってしまう(今は大学が月に約8万円です)のは今もかわいそうだと思っています。
<グローバルエリートからのコメント>
子育てへの潜在的恐怖心
ま、最後の箇所はさすがに笑ってしまったが、確かにうちも4人姉弟がいて、すべて進学校に通っていたので、学費と遠方の子供の生活費は、相当かかっただろうと思う。それは、自分が子供を持った場合にも、子供の養育費は相当かかる、という漠然とした感覚につながっている。
それにわが家では母親が、勉強嫌いの私を勉強させるのに、あまりにも頑張り、苦労していたので、「ああ、子育てはこんなに苦労するんだ……」という潜在的恐怖心が、私の中には少しあるかもしれない。私が子供を持つ日は、だいぶ遠そうであるが・・・。
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