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26歳「SASUKE」制覇の男が怪物と呼ばれる理由 森本裕介を形作った憧れと努力と仲間との絆

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「持久走とかは得意ではありましたが、短距離はすごく遅かったですし、瞬発力が求められる動きとかも全然ダメ。運動は苦手でしたね。いや、今も球技はダメです。少し前に体育館を使って行われたイベントのときにSASUKE仲間とバスケットボールをしたんですが、ほかの方たちは運動神経がよくて、やっぱりうまいんです。

シュートをポン、ポンと入れる。ドリブルも速いですし、動きも機敏ですごい。でも、僕はドリブルをするのが精一杯で、シュートなんて一向に入らない。みんな、僕を見てめちゃくちゃ笑っていたくらいです。SASUKEがなければただの運動音痴ですね」

森本はまるで他人事のように笑うが、第34回大会までSASUKEが完全制覇を許したのは森本も含めてわずか4人しかいない。その森本が、運動が得意ではなかったという過去は意外でしかない。しかし、それは特別な技術を持っていなくても完全制覇を目指せるという番組のコンセプトに説得力を持たせるのに十分なエピソードでもある。

純粋にコツコツと、ときには自己嫌悪に陥りながら

もちろん、ある日、突然SASUKEに向いた体に変貌したわけではない。生まれて最初に抱いた夢の実現のために、純粋にコツコツと努力を積み上げ、ときには自己嫌悪に陥りながらも、それでも真摯に進んできた末の栄冠なのだ。

「7歳でSASUKEと出会ってからは本当にSASUKE中心の生活を送ってきましたね。SASUKEの開催はだいたい半年に1回なのですが、放送日が決まったら自分で作ったカレンダーの日付に丸をつけて、当日は20分前からテレビの前でソワソワしながら待っていました。始まったらまばたきせずに見るくらいの勢いで、トイレもCMの間に走って行って帰ってきていました。毎回、必ず録画もして、次の回までの半年、毎日、繰り返し見ていました」

幼い頃から「SASUKE」一色だった(写真:TBSテレビ提供)

学校が終われば「SASUKEごっこ」に夢中になった。

「SASUKEを知る前からそうだったんですけど、アスレチックでここをこういうふうに進んで、ここを渡って、向こうまで着けたらゴールというのを自分で設定する。小学校でも雲梯(うんてい)とか、登り棒とか、ドラム缶を横にして転がすとか、友達と一緒に考えてエリアを作ったり、何秒以内ならクリアだとか、いろいろやっていました」

このころから森本は自身の才を発揮していた。

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【中学生になっても情熱は冷めなかった】

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