26歳「SASUKE」制覇の男が怪物と呼ばれる理由 森本裕介を形作った憧れと努力と仲間との絆
最大の目標を達成したことで、一時は「これからなにを目指せばいいのかな」と、燃え尽きたような時期もあった。だが、就職先の研修があって参加できなかった第32回大会のリニューアルされた新SASUKEを見て、すぐに子供のころと同じ気持ちに戻ることができたという。
「エリアも全部、難しくなっていて、その難しいものをクリアしたいという、小さいころと変わらない気持ちが湧いてきました。また、出て、このコースをクリアしたいなと思って、また燃えてきました」
復帰した第33回、34回大会ではともに3rdステージで跳ね返されたが、2度目の完全制覇への光をすでに見出している。
「長年、SASUKEを見てきて完全制覇はかなり厳しいものであるとわかっているので、段階を踏もうと思っていました。
まず、ファイナルに到達して、完全制覇を狙うなら、それからだと。第33回大会は3rdまで進んで第34回も途中で変なミスもなく、自分の力を出し尽くして落ちたので、鍛え直してまたクリアしたいという、いい感じのモチベーションが湧いて終われた。次につながる大会になりました」
第35回大会への期待も膨らむが、完全制覇されればリニューアルするSASUKEとの対峙は終わりなき戦いだとも言える。森本はいつまでSASUKEを続けるのだろうか。
情熱が続く限りは一生懸命やっていく
「僕の情熱が続く限りは一生懸命やっていこうと思っています。難しい障害物ができて、それを攻略するのは、すごくやりがいがありますし、自分の成長も実感できて楽しい。続ける限りは少しずつでも成長したいとは思っています。ただ、出るだけでなく、少しでも前の自分を越えられるように、目標を持ってやりたい。
僕にとってSASUKEは青春そのものですし、それはまだ続いています」
人並みの青春には目もくれなかった森本。それと引き換えに、26歳となった今もなおSASUKEという青春を謳歌し続けている。
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