「死んでいる会社」に蔓延する5つの社内病 「管理が優先、現状維持…」あなたは大丈夫?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「生きている会社」と「死んでいる会社」の差は、「成功体験」を引きずっているかどうかにも端的にあらわれる。

「成功体験」にこだわると、「思考停止」に陥る

【3】過去の「成功体験」ばかり語っている

会社にとって「成功体験」があることは大切だが、成功体験には「負の側面」もある。それは「思考停止」に陥り、「成功体験を否定することができなくなってしまう」ことだ。大きい成功体験であればあるほど、ますます否定できなくなる。

「生きている会社」は成功体験に引きずられることなく、「自己否定」することができ、新しい挑戦へ向けて突き進むことができる。

一方、「死んでいる会社」は成功体験を引きずり、「現状否定」や「自己否定」ができなくなる。変えることで失うものばかりを気にして思考が後ろ向きになり、やがて「思考停止」に陥ってしまう。

過去の「成功体験」に対して「自己否定」ができるかどうか――。それは「生きている会社」か「死んでいる会社」かを見極める重要なポイントのひとつである。

【4】課長たちが「部長の様子うかがい」ばかりしている

上からは次々に指示が出され、下からは突き上げをくらってしまう中間管理職の「課長」は、いわば「組織のへそ」である。

上司と部下の狭間で押しつぶされそうなイメージが強いが、課長がこの「狭間」というポジションを、最大限に活かして活躍をしているのが「生きている会社」の特徴である。課長は本来、「狭間」にいるからこそ会社全体を見渡すことができ、失敗もまだ許される立場なので積極果敢に行動することができる。

しかし、「死んでいる会社」の課長は、組織からはみ出さないように部長の様子うかがいをして、ご機嫌をとってばかりいる。会社にとって中核的な役割を果たすはずの課長が、その機能をまったく果たしていないのだ。

「組織のへそ」となる「ギラギラした課長」がいるかどうかを見れば、「生きている会社」か「死んでいる会社」かが見えてくる。

次ページそして、「最後のひとつ」は?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事