エイベックスは、このまま行くとダメになる 松浦社長「いつの頃か大企業病になっていた」
山田:エイベックスが元気になれば日本経済も元気になると思っているので、今回、いろいろと聞かせてください。
松浦:それはうれしいですね。
10年ごとに大きなことが起きている
山田:なぜかというと「当たり前と思われていることを疑う」「ルールを守りながらも、ギリギリのところで勝負をしていく」というカルチャーの会社が元気に活動できなければ、日本経済は今以上に萎縮していくんじゃないかと思うんです。
まずは徹底的にエイベックスの構造改革を進めようと決断した経緯から伺えればと思います。「10年ごとに大きなことが起きている」ということを雑誌(「GOETHE」(幻冬舎))の連載に書いていますが、今はどういう時なのでしょうか。
松浦:10年前には今の状態はまったく想像もつかなかったですね。そのさらに10年前になると、もっと先のことがわからなかった。
自分自身の変化ということで言えばおよそ10年前(2004年)は社長になった年です。音楽だけをやっていたのに、社長をやることになってしまった。その前の大きな変化は上場した年(1998年)で、そのちょうど10年前になると、この会社を起業した年(1988年)になります。振り返ると、およそ10年ごとに大きなことが起きているんです。
エイベックスにとっても、2018年が創業30年なので大きな節目。来年4月までに練り上げる経営計画を「第三の創業」と言っていますが、言葉自体はどうでもいい。要するに今、大きく変わらなければ、この会社はダメになると思っているんです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら