エイベックスがダメ会社にならない道がある

松浦社長「ギリギリを攻めていきたい」

「常にその時代に合ったギリギリをするべきだと思う」(撮影:今井 康一)
創業期のエイベックスは「これまでの常識を疑う」「ギリギリのところを攻める」ことで成長をしてきた。その勢いを取り戻すための社内改革は、エイベックスの枠を超え、日本のエンターテインメント分野全体を活性化することになるのだろうか。3日連続インタビューの第3回は「エイベックスがダメ会社にならない道がある」。

 

山田:いま世界的に治安の問題は無視できなくなっています。そうした中で日本は治安がいい。アメリカの一流のアーティストが、日本に住みたいなと思うような環境を整えればいい、という考え方もありえますよね。税金面などで特区にしてしまって世界中のタレントを集めてしまえばいい。

松浦:日本のアーティストが海外に出ていって海外に住むことは多い。やっぱり文化への理解が、ニューヨークと東京ではまったく違う。東京に住んでいる海外のアーティストって、ほとんどいない。自分でも考えているんですが、これはなんででしょう? 日本のことが好きな人はいっぱいいるんですけどね。

山田:まず、日本はプライベートジェットを置きっぱなしにできない。

松浦:ヘリコプターも都内では降りられないし、そういう規制の問題が大きいかもしれない。

山田:きれいな街で、食べ物がおいしいし、遊ぶ場所もいっぱいあるっていう点では、東京を拠点にする魅力は大きいはずです。

エンターテインメント特区ができれば…

松浦:僕たちだけでできるかは分からないですが、エンターテインメント特区的なものができると、ほんとはすごくいい。その特区では電車も24時間動かすとか、何か一つそういうものができればいい。一番いい場所は羽田です。羽田だったら海外から来てもらって、そのままどこかに行ってもいいし、ライブ会場があればそのままコンサートを楽しめる。地方から来た場合にも一泊してもらって、コンサートを見てもらえばいい。

山田:1泊するから、ホテルも喜びますね。

松浦:いまホテルがたくさん作られていますが、東京オリンピックを過ぎると、部屋が余るようですね。だから旅行業と絡めるとやれることはいろいろあるかもしれない。コンサート1つとっても人の移動って大きいので、そこってビジネスにできるよねっていうことも考えています。

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