「死んでいる会社」に蔓延する5つの社内病 「管理が優先、現状維持…」あなたは大丈夫?
「生きている会社」と「死んでいる会社」の典型的な違いは、「挑戦」と「管理」のどちらが優先されるかにあらわれる。
「死んでいる会社」ほど「管理部門」が力をもつ
会社が大きくなっていくと、さまざまな管理業務が必要になってくるが、管理が行き過ぎると「管理強化」や「過剰管理」が生まれてしまいがちだ。
過剰管理になると、本来なら気にかける必要がない瑣末なことまで議論の俎上に載せられ、手を打たなければならなくなり、現場の負担が大きくなっていく。
「生きている会社」ほど「管理」より「挑戦」を優先し、管理はできるだけスリム化しようとする。その一方で、「死んでいる会社」は、「挑戦」よりも「管理」を優先し、しだいに「管理部門」が大きな力をもつようになる。
管理が肥大化してしまうと、誰も進んでリスクをとろうとしなくなり、「形式重視」「前例踏襲」という「官僚主義の蔓延」が進み、社員たちの気持ちが萎縮してしまう。
会社が「生きているか」「死んでいるか」は、「挑戦」と「管理」のどちらが優先されているかで垣間見ることができる。
「生きている会社」は、何かひとつの事業に成功しても、「挑戦」を怠らない。「さらによい成果」につながるように目標や理想を常に掲げ、リスクがあっても果敢に「挑戦」していく。
一方で、「死んでいる会社」は、「挑戦」よりも「現状維持」のベクトルが強くなる。「無理をすることはない」「自分がやらなくても誰かがやってくれる」「あえてリスクに挑戦しなくてもなんとかなる」と、リスクを避けて「現状維持」ばかりを考えてしまう。
その結果、「安住」という老廃物が社内に溜まり、会社は「老いて」いく。経営は、この「老化との闘い」という言い方もできる。
「生きている会社」ほど、「老化を防ぐ」ために、今ある事業や業務を見直し、「捨てる」「やめる」「入れ替える」という「新陳代謝」を重視する。しかし「死んでいる会社」ほど、その「新陳代謝」に乏しい。
成功したあとに、新たな「挑戦」に向かうか「現状維持」に終始するか、そして「新陳代謝」を適切に行っているか――。「生きている会社」「死んでいる会社」の差は、そこにも端的にあらわれる。
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