フランスは「使用済みオムツ」を持ち帰らない 日本の保育園とは何が違うのか
今年も自治体から各家庭に認可保育施設の選考結果が届き始めた。Twitterでは、親たちの悲痛なツイートが溢れている(#保育園落ちた)。
しかし、たとえ保育園に入れたからといって油断はできない。
使用済みオムツの持ち帰りなど、保育園の運用をめぐる課題はまだまだ多い。「保育の質」をめぐるフランスと日本の違いについて、ライターの髙崎順子さんがレポートする。
使用済みオムツの処理
筆者(ライターの髙崎順子さん)は少子化克服国フランスの子育て事情を取材している。日仏の環境や制度の違いはとても興味深いが、その中で特に気になるのが、使用済みオムツの取り扱いと、それに伴うトイレの環境だ。
フランスの保育園では、ほぼ全園で紙オムツ使用・園内廃棄されている。保護者がオムツを持参したり、持ち帰ったりすることはない。
またオムツ換えスペースやトイレの作りも、私が見学した限りではあるが、ほぼ同じ様式で統一されている。
一方、日本の保育園では、保護者がオムツを持参する園も多い。園によって使用済みオムツの持ち帰りの有無は異なり、それによってトイレの作りも変わってくる。
持ち帰りのある園によっては、トイレの壁一面にビニール袋を下げ、使用済みオムツを児童別に保管するところもある。保管場所周辺の匂いは強烈だという。
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