パナソニックは欧州での白モノ家電販売に注力

パナソニックヨーロッパのアバディ会長に聞く

デジタル家電で苦境に陥ったパナソニックにとって、白モノ家電事業は稼ぎ頭の一つだ。ただ白モノ家電の国内の成長余地は限られ、課題は海外開拓。重要市場と位置づけるのがアジアと欧州だ。中でも欧州はまだシェアが低く、開拓余地は大きい。パナソニックヨーロッパのローラン・アバディ会長に、欧州白モノ事業の戦略を聞いた。

――パナソニックの欧州事業は何に力を入れているのでしょうか。

特に、白モノ家電の成長に力を入れています。欧州の白モノ家電市場での当社のシェアは数%程度と、デジタル家電に比べて低い。一方でこの市場はまだ成長している。冷蔵庫や洗濯機などの大型だけでなく、調理器具など小型家電も伸びしろがある。パナソニックにとって成長の余地は大きい。

――大型の白モノ家電は地元ブランドが強いといわれています。

確かに欧州では現地ブランドが強い。ただし、最近は現地ブランドのシェアが下がっているのも事実であり、大きなチャンスともいえる。キーワードとなるのは、「エコロジー」と「スマート」だ。パナソニックはエネルギーや水の消費の効率化で強みを持つ。あわせて、スマート家電も注力している。こうした分野で現地ブランドとは差別化を図っていく。

韓国企業は競合ではない

――スマート家電は韓国サムスン電子なども製品を投入しています。どう特徴を打ち出して、韓国企業に対抗しますか。

パナソニックは欧州では高品質という特徴で知られている。顧客ターゲットも高収入層が中心だ。それに対して、韓国企業はもっとミドルレンジの顧客をターゲットにしていると思う。ターゲットが違うため、競合とはとらえていない。

スマートソリューションでいうと、われわれは自前での成長だけでなく、企業買収にも力を入れている点に特徴がある。今年、監視カメラサービスを手掛けるオランダのカメラマネジャー・ドットコムという会社を買収した。現地の研究開発センターも一緒になって開発を急いでいる。スマート家電の需要はまだ始まりの段階に過ぎないが、3~10年後には確実に伸びていくと見ている。

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