アップル再起動&電子部品サバイバル

スマホ時代を開拓したアップルの再起は?

米アップルは9月10日、アイフォーン5の後継機種を発表した。2007年に初代アイフォーンを発売してから毎年改良を重ねており、今回が7回目。年間1億台以上出荷されるモンスター製品だ。

しかし、そのアップルもかつての輝きを失いつつある。今ではスマートフォン(スマホ)世界シェアトップは韓国サムスン電子。新興国ではことごとく苦戦を強いられ、直近決算の13年4~6月期の売り上げは前年同期比0.8%増と失速した。今回の新製品投入を契機に再び成長軌道に乗り、その勢いの中でウエアラブル端末、iWatchのような新ジャンルを作ることがアップルのシナリオだろう。はたして思いどおりに進むのか。

「アップル以外」をどう開拓していくか

一方、アップルに翻弄されてきたのが日本の電子部品だ。それまで多くの部品メーカーにとって主な納入先はソニー、パナソニックのような日本ブランドだった。携帯電話の部品についても、先端を行く日本ブランドと付き合うことが、自然と欧米企業との取引につながっていた。

しかし、2007年のアイフォーン登場で景色は変わった。日本ブランドの競争力が後退し、アップルと付き合うことの重要性が増したのだ。アイフォーンには日本製のパネル、カメラ、受動部品などが多く使われている。出荷増に合わせ、一本足打法といわれるまでに依存度を高めてしまった部品メーカーも少なくない。競合のサムスンは内製志向が強いため、なおさらだ。年初、現行アイフォーン5の出荷見通しの下方修正で多くの部品メーカーがダメージを受けたが、これが初めてではない。

アップルは積極的に中国製の部品の採用を進めている。アップル1社に依存すれば、日本の電機産業における最後の砦ともいうべき部品ビジネスは瓦解しかねない。

アップルとの関係を保ちつつ変化する環境に対応するためには、新興の中国企業などとの取引も増やす必要がある。勝ち残るための回答は一つではない。最終製品メーカーに依存するのではなく、自らの意思で進むべき道を決められるか。部品メーカーも正念場を迎えている。まずは、アップルの再成長への挑戦から見ていく。

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