みんな同じゴールなのが残念
週休2日制のおかげで、ボクと同年代の高校生にはとっても活発な人が大勢います。政治やボランティアの世界でがんばっている学生たちの数は、過去になく増えているように感じます。
最近、学生団体のイベントなどからも招待講演や登壇の依頼がたくさん来るようになりましたが、みんなアツい何かを持っていて、土曜日に開かれるイベントも多い。これはある意味、“ゆとり教育さまさま”なのです。
しかし、最近、そういった学生たちの活動に違和感を覚えることもあります。
たとえば、2011年以降は東北支援がひとつの「トレンド」になっていますが、独創的な活動で被災者に希望を届ける人がいる一方で、同じような活動内容の学生団体が数多く存在しているのも事実。 何より残念なのは、活発な中高生たちがみんな同じような人脈を持っているということです。
学生の活動を支援する大人とは密接に関わっているけれども、それ以外の普通の大人とはなかなかつながらない。別々の場所で、別々の活動をしているはずなのに、いつの間にか「大きな学生団体」ができてしまっているような気がしてなりません。インターネット、とくにSNSのおかげで学生たちの活動の幅は広がりましたが、幅が広がった先のゴールがみんな同じなのです。
仲間を見つけるのはいいことですが、こうしたワンパターン化は非常に残念です。これでは革新は起こらないでしょう。肝心な部分が特定の大人任せになってしまうのだから。
団体の「ひとり」になるか、真の「ひとり」になるか
ボクもSNSを使って活動の幅を広げてきましたが、決して仲間を見つけるために使ったのではなく、自分の名前を広めて突き抜けるためでした。学生間の人脈に終始するではなく、業界や年齢、ポピュラーさにとらわれないで、さまざまな大人に出会って仕事をしています。
同じ活動をするにしても、団体のなかの「ひとり」になるか、それとも真の「ひとり」になるかで、その先の道筋は大きく変わってくることでしょう。
学生も大人のみなさんも、せっかくなので週休2日制とインターネットをもうちょっとうまく活用しませんか。
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