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NPOというキャリアはありですか? 【キャリア相談 Vol.20】

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
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ワークライフバランスは贅沢品

NPOにおいて自分の理念や志を実現したい若い方や学生に知っていただきたいのは、NPOに必要なことは、「貪欲に存続すること」だということです。特に環境や制度が発展途上にある日本では、特に必要なことです。学生の方で米国の就活におけるNPOについて興味がある方は、ぜひ「Teach for America (TFA)」について調べてみてください。

話を戻しまして、質問者の方が長い仕事人生の中で今の勤め先である団体で、あと30年間以上、食べていけそうであれば、絶対に辞めないで、その特権を享受すべきだと思います。簡単にはクビにならないのであれば、人生の彩のために「時代錯誤な職場」で暴れまわるのも良いでしょう。おそらく勤めていらっしゃる団体も元は高尚な理念と志があったことでしょう。その理念と日々の業務が遊離した結果、本質的な意義を忘却しルーティンを回し続ける職員が生まれたのだと思料いたします。

昨今、ワークライフバランスという言葉が喧伝されていますが、このバランスが取れることは非常に贅沢なことだと思います。もしも団体が続かなそうであれば、やはり食べていくためにおカネを稼ぐ必要があります。家族や親族がやっている会社やお店に今から転がり込むのも選択肢になるかも知れません。

一方でどこかの会社に勤めて、知識労働者として世の中の平均年収以上を得て暮らしていきたいのであれば、手に職と実務経験を獲得するために動くべきです。無論、本質的には金銭の多寡と個人の幸せは関係ありませんし、年収云々は相対的な感覚の問題です。しかしながら安定した収入を得るのも現実にはそんなに簡単な話ではないのです。少し景気が上向いてきたかのような報道がありますが、日本を代表するような企業にリストラの為の「追い出し部屋」が設置され、まだまだ若い課長レベルの男性正社員が早期退職しているのが我が国の現状です。

20代後半ではまだ遅くはありません、あと30年以上、食べていく為に自分をどうやって育てるのか、自分をどうやって幸せにしてあげられるのかを真剣に考えていただければと思います。

※ 塩野さんへのキャリア相談はこちら

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