40代でも「姿勢」は良くなる、寝る前3分改善法 「レジェンド葛西紀明」が解説!体幹の鍛え方

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体幹が弱いと、「体の軸」が安定しないので悪い姿勢になりがちです。逆に、体幹を鍛えると「体の軸」が安定してくるので姿勢が良くなり、体の歪みもなくなります。

寝る前の3分間でできる「体幹トレーニング」

私自身が、自宅でやっている「体幹トレーニング」は、下記の内容です。このトレーニングの利点は、ベッドや布団など、横になれるスペースがあれば十分にでき、しかも寝る前の3分間だけでOKということです。

【1】仰向けに寝たら、両膝を立てる
【2】おへその1センチ下の部分を、1センチくらいへこます程度に力を入れる
【3】2の体勢のまま、上半身をゆっくり起こす
【4】おへそが見えたら3秒間キープする
【5】ゆっくり息を吐きながら、1の体勢に戻る

1~5を5セット繰り返します。

葛西選手が実際にやっている体幹トレーニング。寝る前3分でできる(イラスト:二階堂ちはる)

「体幹」とは表面の大きな筋肉ではなく、体の奥にある小さな筋肉ですが、私の場合はトレーニングをしながら、「おへそから1センチほど下のお腹の部分」を意識するようにしています。

この体幹トレーニングは、毎日必ずやらなくてはいけない、というものでもありません。無理にするとストレスになります。「時々サボってもいい」くらいの気持ちで続けると、結果として長続きすると思います。「姿勢」が良くなれば、不思議と、気持ちもピシッとしてくるものです。

40代でも50代でも、姿勢を良くしたり、「疲れない体」をつくることは十分に可能です。ぜひ、「年齢にふさわしいやり方」を知って、「疲れない体」を手に入れ、40歳を過ぎても「人生のピークを更新できる」ようになってください。

葛西 紀明 スキージャンプ選手

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かさい のりあき / Noriaki Kasai

1972年6月6日、北海道下川町出身。株式会社土屋ホーム、スキー部選手兼任監督。2014年ソチ冬季オリンピック個人銀メダリスト。1992年のアルベールビル・オリンピックに19歳で初出場。以来、リレハンメル、長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と史上最多、計8回の冬季オリンピックに出場。スキージャンプ選手としては異例ともいえる20年以上のキャリアと、40歳を超えてなお一線級の成績をマークすることから「レジェンド」と称され、国内外から尊敬を集める。冬季オリンピック8大会連続最多出場記録、ワールドカップ最年長優勝記録、冬季オリンピックスキージャンプ最年長メダリストなど5つのギネス世界記録をもつほか、2014年の新語・流行語大賞では「レジェンド」がトップテン入りし広くファンを得る。

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