箱根・富士屋ホテルが再ブレイクしたワケ

”クラシックホテル萌え”だけじゃない

――ヒルトンホテルの上陸ぐらいから、日本のホテルは西洋スタンダードみたいになってしまいましたが、それ以前のクラシックホテルは欧米の見よう見まねで、実は間違っていたりもするのですが、それが日本流の味わいになっている面もありますね。

そうですね。本当に和洋折衷のいろいろな、たとえば「西洋館」と呼ばれる明治時代の建物もあれば、日本の寺院風の「花御殿」もあり、いろいろな建物がミックスされています。

――富士屋ホテルは国際興業グループのチェーンで東京・八重洲にもホテルを持っていたりしますが、グループのほかのホテルと比べて、客層などに違いはありますか?

若い方から、本当に何十年もご利用いただいているような方まで、幅がありますね。ただチェーンの中で比べると、やはり平均年齢で5~10歳ぐらい高いです。披露宴でもたとえば湯本富士屋ホテルとか、箱根ホテルで披露宴をされる方よりも5歳ぐらい高い。

お泊りの方の男女比は6対4ぐらいで女性が多いでしょうか。ランチにお見えになる方では8対2ぐらいで女性が多いですね。

ランチは地元の方より、ほとんどが首都圏からのお客様ですね。前日に箱根のどこかに泊まられているか、日帰りで当ホテルのランチ、あるいはどこか美術館を見ようとか。当ホテルでランチをしてから夜は保養所へ行かれる方もいます。

カレーがバカ売れの理由は、秘伝レシピにあった!

メインダイニングルーム「ザ・フジヤ」。野球選手をかたどった彫刻があるなど、クラシックホテルならではの遊び心にもあふれている

――メインダイニングのカレーを食べる方が多いと聞きました。

ランチ時はビーフカレーが圧倒的に多いですね。コースで5000円、単品で2400円と、ほかのホテルと比べてそうとうな金額をいただいているのですが。コースはスープをお選びいただいて、サラダにシャーベットがついて、コーヒーか紅茶もつきます。

――レシピはずっと変わっていないそうですね。

ええ。私どもの料理は、裏山でくみ上げた、この天然水で作ります。すべての料理、コンソメ、カレーもそうですが、まず水がおいしい。そして私どものカレーは、コンソメを隠し味に使っているんですよ。いろいろなソースも、みなこのコンソメなのです。

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