――創業家一族は今も経営陣にいらっしゃるのですか。
現在は経営には一切タッチしておりません。実質2代目、正式には3代目の山口正造社長が日光の金谷ホテルの金谷善一郎さんの次男で、仙之助の長女と結婚して婿養子となりました。だから金谷ホテルさんとは建物の造りが似ていますし、いろいろ彫刻などを見ると、宮大工さんが手掛けられたものが結構ありますね。
ウエディングの件数が一気に増えた理由
――クラシックホテルですが146の客室に、レストランに宴会場、チャペルも完備しています。創業時からですか。
創業当時は婚礼自体がありませんし、宿泊と飲食が中心だったと思います。
1954年に連合国軍の接収が解除されて以降、披露宴を挙げられた方のアルバムは、私どもの資料展示室に保管してありますので、披露宴のスタートもそこからだと思います。
――これまで何組ぐらいの挙式をされたかわかりますか?
正確にはカウントしていませんが、10年前ぐらいまではそれほど積極的にブライダルを手掛けていないので、年間50~60組ぐらいでずっと推移していました。
ここ数年は300とか400とか500です。昨年は500組を超えています。
――それはトップクラスですね。しかも、部屋数から考えるとものすごい数ですね。理由を詳しく教えてください。
そうですね。私が4年前まで3年間、総支配人をしていましたが、着任時は205組でした。今年は550~560組ぐらいの予定ですから、350件ぐらい増えているのですね。
スタッフなどにヒアリングした結果、まだ伸びる余地があるとわかりました。実際に富士屋ホテルで披露宴をしたい、式を挙げたいというお客様もたくさんいらっしゃったので、無理のない範囲でどうやってご希望にお応えできるか考えました。
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