米国人が悩む職場でのセクハラの「境界線」

#MeTooムーブメントで広がる男性の不安

「それを理解できない人がいるとしたら、その人はハグをすべきじゃないだろう」とシーガルは言う。

ハラスメント対策の研修を実施しているシーガルは現在、「セイフメンタリング」というプログラムを拡充させている。男性が若い女性にハラスメントをせずにメンターする方法を教えるものだ。最近の研修では、スポーツのチケットが余分にあっても男性の同僚しか誘えないと吐露するスーパーバイザーの男性がいて、セクハラにならない同僚女性の誘い方を練習したという。

「ハラスメントに対する解決策が女性を避けることであってはならない」とシーガルは言う。

「妻以外とは2人きりで食事はしない」ルール

「ペンス・ルール」に従い始めたという男性もいる。米副大統領のマイク・ペンスの名前からとったもので、ペンスは妻以外の女性と2人きりで食事はせず、アルコールが供される場には妻抜きでは出席しないと公言している。

職場での男女平等に関する研修を実施しているアル・ハリスは「職場の女性に積極的に助言・支援するという、私たちが男性に奨励している役割から彼らが身を引いてしまっている」と指摘する。「セクハラをしたとあらぬ疑いをかけられるのではないかという不安が一部の男性の間にある」。

女性を避けようとしている人ばかりではない。ハラスメントを受けていると感じているか同僚女性に直接聞くことが最善策だと考える男性もいる。ダイバーシティなどについて企業の役員にコーチングを行っているカリフォルニア州の「テーブルグループ」創業者、パット・レンチオーニ(52)もその1人。彼は、女性社員にセクハラについて不安を感じているかと尋ねたという。

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