「給湯室」を汚す若手社員に周りは爆発寸前だ こっそり歯磨きやヒゲ剃りしてませんか?

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「そう考えると、たとえば化粧直しならば長時間占有しないために手早く、広い場所を占有しないために化粧品を広げないといったことが自然にできるようになるはずです。混雑しているときに、強い香水を使うことも避けたいものですね」(大蔵氏)

「女性陣が洗うのが当然と言わんばかりに、コーヒーカップをシンクにポンと置いている人がいてムカッとくる。この人、家で何にもしないんだろうなぁ」(物流・33歳) 

会社に入ると、こうした差別的な態度に出る人に出会うことがあるかもしれないが、決して真似をしてはいけない。一緒に批判的な目にさらされるのは間違いない。

ぜひ、やってほしいことは、洗面所や給湯室で清掃業者に出会ったときのあいさつ。コミュニケーションをとることで、感謝の気持ちが湧いてくるし、きれいに使おうという意識が働くようになります」(大蔵氏)

後で使う人のことを考えて、きれいに使う

洗面台も後で使う人のことを考えてきれいに使うことを心掛ける (写真:パセロ / PIXTA)

結果としてマナーを守れるようになるわけだ。それに対して、「掃除が始まった。面倒だ」とあいさつもせずに、迷惑顔でさっさと出ていくような態度では、「掃除するのは、他の人だから、汚してもいいや」という意識になりがち。当然、マナーなど身につかない。

水回りのマナーとは、後から使う人への気遣い。適当にやれば、ストレートに次の人の迷惑になってしまう。トイレをみれば、その会社がわかるなどといわれるのは、そのためだ。

もっとも、ずっと自宅暮らしで親が何でもやってくれるという環境では、そもそも水回りの何が大変なのか、何が迷惑なのかがわからない。そうした人は、この週末、自宅のトイレと台所の掃除をしてみることがおすすめだ。

竹内 三保子 カデナクリエイト

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たけうち みほこ / Mihoko Takeuchi

明治学院大学経済学部卒業後、西武百貨店入社。紳士服飾部、特別顧客チームを経てフリーライターに。その後、編集プロダクション・カデナクリエイトを設立。流通業で培った顧客視点で執筆を行っている。共著に『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』『クイズ 商売脳の鍛え方』など。最新著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』(カデナクリエイト著・マイナビ出版)。

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