iPhone導入より熱い!?ドコモのベンチャー支援 さながらマネーの虎!携帯王者の意気込み

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六本木から世界に通じるサービスを発信する

イノベーションビレッジの拠点となるオフィスは7月に完成したばかり。六本木一丁目駅近く、高層ビルの31階に設けられている。オフィスはカフェラウンジと共同ワーキングスペースに分かれ、いずれも開放感のあるゆったりとした作り。軽快な音楽が流れ、六本木周辺の眺望も抜群だ。24時間利用可能なため、各チームはワーキングスペースで開発に没頭することができる。

共同ワーキングスペースにはビリヤード台やサッカーゲームが置かれている。広々とした空間だ

カフェラウンジでは、独自イベントからメディア関連のイベント、海外のベンチャーキャピタル(VC)関係者を招いた講演会などが多数開催されている。イノベーションビレッジは日本市場を含め、グローバルで展開できるサービスを送り出すことを目指しているため、少しでも海外の市場環境を認識してもらい、意識を高めてほしいという狙いがあるようだ。

「参加チームだけでなく、VC関係者などにオフィスを訪れてもらえるよう、声をかけているところ。多くの人が出入りする雑多な空間にしていけば、さらに多様なアイデアが生まれるだろう」(秋元副社長)。ドコモのプログラムという枠にとらわれず、次々と新しい取り組みを生み出していく。秋元副社長はそんなビジョンを描いているようだ。

カフェスペースではミーティングや各種イベントが頻繁に行われている

プログラムでは、ハード面の支援だけでなく、各チームにチューター(助言者)と呼ばれるドコモ社員を1~2人程度密着させている。チューターは各チームがドコモとの協力を深める上での窓口役だ。開発系、プロモーション系など、さまざまな部署に所属する社員がチューターを務めている。実際、チューターの要請を受けてドコモの専門部署が参加チームにレクチャーし、開発に協力することも多いという。

毎週火曜日は全チームがオフィスに集まり、ミーティングが行われる。それぞれサービスの開発状況を説明し、秋元副社長をはじめとするスタッフ、各チームのメンターが進捗をチェック。サービスの問題点や、改善できる点を洗い出していく。

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