希望の党、イケメン共同代表・玉木氏の前途

「小池の傀儡か小池離れか、それが問題だ」

ただ、投票直前の最後の訴えでも路線対立は鮮明だった。玉木氏は「安保法制の白紙化は現実的でない」「9条見直しも含め、国民合意を優先した真っ当な憲法改正論議をリードしたい」「単なる野党再結集では時計の針を逆に回すだけ」などと力説。これに対し、大串氏は「憲法改正の議論は必要だが、9条の見直しは不要だ」「1強打倒のためには志を同じくする民進、無所属さらには立憲民主との統一会派を目指す」と主張した。

開票結果は玉木氏の圧勝だったが、「中間派の多くが勝馬に乗った」(若手)との見方も多く、各国会議員の色分けどおりの結果とはいえそうもない。選挙後、小池、前原両氏の責任を厳しく追及して大串氏に投票したとみられる議員の中には「離党して民進党系会派の無所属の会(衆院)に移りたい」との声も出た。これに呼応するように民進党の大塚耕平代表は「次期衆院選で政権選択可能な状況を創造することを目指す友党として、国会対応などで連携、協力しあえることを期待する」とのコメントを発表した。

"二足の草鞋仲間"に「大変なのよね」と小池氏

もちろん、1000万票近い希望の党への比例投票で復活当選した議員達の離党は「投票した有権者への裏切り行為」ともなるだけに、「口では不満を言っても、すぐ離党はありえない」との見方が多い。だが、年末恒例の政党助成金目当ての「離合集散」に合わせて離党組が出る可能性は小さくない。衆院選で希望の党と連携した日本維新の会の松井一郎代表は、知事と党代表の「二足の草鞋仲間」として小池氏に電話で「不満分子は切り捨てた方がいい」などと忠告したが、小池氏は「大変なのよね」とつぶやいただけだったという。

選挙結果を踏まえての政党助成金は再計算され、希望の党には新たに5億円余が支給される。ただ、当面は50人を超える野党第2党としての党本部経費や党職員給与もあり、所属政治家への活動資金支給などは困難で、党幹部が資金を持ち寄っての「貧乏暮らし」を余儀なくされる。だからこそ、大串氏は70億円の「貯金」をキープする民進党との連携に意欲を示すのだ。同氏は2019年夏の参院選選挙態勢づくりに絡んで、拠り所を失った地方議員や組織との連携・協力の必要性からも、組織面での“小池私党”からの脱却を訴え、多くの議員がうなづいた。

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