職場を蝕む「歴史修正主義おじさん」のリスク 「それもこれも俺の手柄」と言い切る人々

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

歴史修正主義おじさんはその名のとおり、歴史を修正してしまう恐るべきおじさんです。「あのプロジェクトはね、俺がやったんだよ」と、社内で成功したプロジェクト、企画などをさも自分の手柄のように吹聴して回ります。が、実際のところ、このおじさんは何もしていません。

もう一度いいます。そう……このおじさんは何もしていないのです……。何もしていないというのに自分の手柄と言いふらしているとはこれいかに? 歴史修正主義おじさんは、歴史を自分の都合のいいように修正してしまう困った人なのです。

私のオフィスにもこんな歴史修正主義おじさんがおりました。このおじさんの話を周囲の人に話したところ、次々とほかのオフィスでも歴史修正主義おじさんの存在が確認されたのです。あなたのオフィスにもいませんか? そんなおじさん……。

猛反対し、丸投げしたはずなのに…

はてさて、私のオフィスでシステム統合のプロジェクトがありまして、プロジェクトリーダーとしてその歴史修正主義者のおじさんが任命されました。

しかしながら、このおじさん、任命されたプロジェクトに対して「生産性がない」とか「時間の無駄」だと猛反対。結局自分では担当せず、私のチームに丸投げしてきたのです。

結局、わがチームが血の汗、血の涙を流し、なんとかプロジェクトを完成させたのです。プロジェクトは無事成功し、社内の生産性は向上、社長から社長賞的なものをもらうことになったのですが、その授賞式で、壇上にあったのは、その歴史修正主義おじさんの姿だったのです……。

どういうこと!? 

あいにく、その日は私が休みだったので、チームメイトが代わりに賞を受けるところだったのですが、

おじさんが華麗にカットイン

社長からの賞状的なものを受けとっておりました。

お、お前何もやってないじゃーん!!!

と突っ込みたいところですが、プロジェクトを担当した人以外はそんなことは知りません。おじさんは、あたかも自分がプロジェクトをリードして成功させた印象を社内ならびに偉い人にも印象付けることを成功させたのです。恐るべきハイエナ的精神です。

次ページ事情を知らない人は信じ込んでいた…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事