ダメな上司は部下の失敗を一緒に背負えない 防衛大で学んだ「連帯責任」の重み
「部下が思うように育ってくれない」
上司、管理職、リーダーの役割は自分の部下を育て、チームで成果を出すことです。ところが、部下が思ったような働きをしてくれないことは往々にあります。そんな悩めるリーダーに私が提唱したいのが「防衛大式マネジメント」です。
私は、幹部自衛官を養成する学校である「防衛大学校」(以下、防大)を卒業しています。全寮制の防大は、神奈川県横須賀市にある「小原台」と呼ばれる高台で1学年から4学年の総勢1700人が集団生活をしています。4学年から1学年と完全縦割り社会、軍隊に近い厳しい規律の下、将来のリーダーを育てるべく徹底的に鍛えられます。
拙著『防衛大で学んだ 無敵のチームマネジメント』にも詳しく解説していますが、部下を鍛えるためのポイントの1つは時間管理を徹底させることです。
時間はつくるもの
「時間はつくるもんだろっ」
防大在籍中、耳にタコができるほどこの言葉を聞きました。防大では「ミーティング」なるものが頻繁に行われます。
一般企業のように「何かを生み出す」ための集まりではありません。それは、上級生が1学年をまとめて指導するためのものです。1学年にとっては恐怖以外の何ものでもありませんでした。ミーティング参加にはルールがあります。
・汚れ、シワ1つないきれいな作業服で参加する
・靴はピカピカに磨く
・筆記用具を持参する
この4項目のうち、1つでもできていなければ厳しく指導されます。平日の19時に開かれることが多かったのですが、開催1時間前にいきなりミーティング開催の連絡があったりします。
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