「半沢直樹」に熱狂する、バブル世代の悲愁

本当に倍返ししたら、4倍返しでクビになるだけ

<グローバルエリートの講評>

今回の対談ではドラマ「半沢直樹」について語ったわけだが、その人気の本質として会社との“御恩と奉公”を信じて滅私奉公してきたものの、奉公が報われなかった不遇な社員が、社内不正義と闘い倍返しにするという、伝統的勧善懲悪ドラマの“懲悪”比重を高めた面白さについて語ってきた。

これは長期的な会社からの“御恩”を信じて完全忍耐型だった一昔前の日本のサラリーマン像から、会社の不当をメディアや裁判で訴えて倍返し、10倍返し、下手したら100倍返しくらいしている“懲悪型社員さん”が増えていくだろうことの表れでもあり、世にはびこるブラック企業の皆さんは戦々恐々としているかもしれない。

ただし冒頭の城さんとの対談でもあったよう、「半沢直樹」氏はバブル入行であり、実際に会社で起こっていることも半沢氏の対応の仕方も、一昔前のバブル崩壊直後くらいの時代のコンテクストを前提にしたものである感がぬぐえない。特にフィリピンの工場への転勤とか言い渡されても、今なら単に退職してドラマは5分で終わってしまうだろうし、仮に半沢直樹氏が倍返ししようとしても、その前に簡単に解雇されてしまうことだろう。

そこで次回の城さんとの対談の3回目では、40代を取り巻くコンテクストを2013年の9月に移して、われらが東洋経済オンライン”グローバルエリートは見た!”の”すっかり忘れられている主旨”に従って、グローバルキャリアを進む心得や、伝統的なローカルキャリアとグローバルキャリアでの違いについて、引き続き城さんとの対談に臨みたい。

(撮影:梅谷秀司)

※続きはこちら:英語が下手なだけで、IQは3割ダウン?

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