海洋、新エネで攻める!千代化の野望 千代田化工建設 澁谷省吾社長に聞く
陸から海洋へエンジニアリングの事業領域を広げる
――7月におよそ100億円を投じて、英国の海洋資源コンサル会社エクソダスを買収しました。
世界的な趨勢を見た場合、石油・天然ガスの新規開発の舞台はすでにオフショア(海洋)が中心になっている。しかし、当社を含む日本の総合エンジは今も陸上でのプラントのみで、こうした変化に対応できていない。実際にやろうとしても、海洋資源開発に関するノウハウがない点が大きなネックだった。今回のエクソダスの買収で知見が得られ、千代田としてオフショアビジネスへ本格的に出ていく態勢が整う。
――エクソダスの事業内容について、詳しく聞かせてください。
エクソダスは、海洋資源開発にかかわる専門的な技術・サービスのプロバイダー。地質や物理探査のデータ分析、生産井配置など開発計画のシミュレーションや助言、設備概念設計といった、高度な専門業務を手掛けている。600人のエンジニアを抱え、米エクソンモービルをはじめとする石油メジャー、準メジャーなどと取引がある。
たとえば、石油会社がどこかの権益を買うかどうか検討する際、エクソダスのような専門の会社に地質評価の分析などを依頼する。実際に権益を取得して開発をやる場合も、どういうふうにプランニングするかアドバイスをもらうわけです。
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