UUUMの原点は「YouTuberのお悩み解決」だ

話題の新興企業トップにロングインタビュー

小林:それがビジネスとして軌道に乗り始めたのはいつ頃なんですか?

鎌田:ビジネスという意味では創業の時にMCNの契約をさせてもらいました。その頃はちょうどHIKAKINがテレビCMに出たりしてユーチューバーがフィーチャーされてきた頃だったので、タイミングもよかったんだと思います。2014年の2月と3月に単月黒字になって、おカネをちゃんと生み出すことができることは確認できました。そこから軌道に乗ったのは、ちょうどその時期にジャフコさん(日本最大のベンチャーキャピタルの1つ)との出会いがあって、その年の4月に5億円を調達できたのが大きかったですね。

「ユーチューバーをやるならとりあえずUUUM!」

小林:最近では人気のユーチューバーも多くなってきましたが、上位のユーチューバーたちの多くが御社を選んでいるように見受けます。ユーチューバーとの利益の配分も含めて、ユーチューバーがUUUMに所属する動機はどのようなものなんですか?

「成長性に関する説明資料」より

鎌田:配分に関しては、海外のMCNだとアドセンスからの収益のうち、30~40%を会社が取るし、一般の芸能事務所なんかは売り上げの50%を取るといわれていますが、僕らは20%に設定しています。そもそもユーチューバーたちから見れば、MCNは「何もしてくれないのにおカネを取っていく」存在だったんですね。「MCNはユーチューバーから搾取している」と否定的にとらえられていたんです。実際、なろうと思えば誰でもユーチューバーになれるし、自分で動画を作っているわけですから、事務所が出演交渉をしてテレビ局が作る番組に出演するテレビのタレントとはパワーバランスが違うはずですよね。つまり、僕らはユーチューバーが動画を作ることに依存している部分もあるわけで、彼らには敬意を払わないといけない。そういうことをいろいろと考えて、この配分に落ち着いたんです。

UUUM社のクリエーターサポートのメニュー(同社Webサイトより)

僕らはとにかくユーチューバーが困っていることを聞き続けて彼らに提供するサービスを磨き上げているので、ユーチューバーのことをいちばん理解しているという自負があります。何か困ったことがあれば彼らの家に行くのは当たり前ですし、風邪を引いたら経口補水液や風邪薬を送ったりもします。制度的な面でも、たとえば保険会社と掛け合って保険を作りましたしね。ユーチューバーの仕事はプライベートとの境界があいまいで、動画撮影中にケガしたとしてもそれを賄える保険がなかったんですよ。だからそういう保険を作ろうと。とにかくそういうことを一つひとつ、ユーチューバーのためだけを考えてやってきたんです。

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