UUUMの原点は「YouTuberのお悩み解決」だ

話題の新興企業トップにロングインタビュー

鎌田:海外を意識したこと自体は、ちょうどMaker Studios(大手MCN。ディズニーが約760億円で買収)が買収された2014年にロサンゼルスに行って主要な会社と会ったのがきっかけで、非常に遅かったんです。ただ、遅かったけど得るものはあって、規模を300億円にするには日本では無理で海外に目を向ける必要があるとわかったし、海外は何かこちらから仕掛けないと動かないこともわかった。だから、現場を任せられるようになった今、集中的に取り組んでいきたいと思っています。

ただ、僕らがすごく幸せだと思うのは、僕らのコンテンツを海外の人たちが勝手に見てくれていて、たとえば木下ゆうか(大食いユーチューバー。チャンネル登録者は300万人以上)はすでに中国で有名だったりするんです。何もないところからではないビジネスポテンシャルがすごくあるんです。このポテンシャルをどう生かしていくかはこれからの課題ですね。

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鎌田:でも、海外は戦い方が違うんだろうなとは思いますね。中国はYouTubeもないですし、アドセンスもなく、ウォッチ・アンド・バイが中心。その中では、広告よりも物販の方向性に行く必要があるかもしれません。でも、僕らはマネジメント会社ではなくてコンテンツカンパニーだと認識しているので、どこまでもコンテンツを生み出していく会社でありたいし、そこに投資していくことに変わりはないと思います。

村上:PPAPのようなプロが創ったものがYouTubeから世界に広まるという動きはどうご覧になっていますか?

「動画の次は何か」の答えを探るため

鎌田:PPAPはバイラルの仕方が面白いとは正直思いますし、この何年間かでプロが作ったコンテンツが着実に再生されるようになってきているとも思います。それがUGCの競合になる可能性はゼロではないですが、むしろ総視聴時間がどんどん増えていくことで僕らのビジネスを右肩上がりにしていくという意味では非常にポジティブですね。僕らもUGCだけをやるのではなく、PGC側に近づいていくこともあると思いますし、まだ誰も答えを見いだせていない「動画の次は何か」という答えに近づくためにも、多様なあり方を探っていくことは必要なんじゃないでしょうか。実際、うちのユーチューバーも映画館で上映するといった実験もしています。海外ではアマゾンプライムにYouTuberのコンテンツが入っていますし、少しずつ動画の世界も変わってくると思っています。

小林:上場して、急激に組織規模が大きくなっていると思いますが、鎌田さん自身の業務については移譲していったりしているんですか?

鎌田:メンバーには恵まれているので移譲はするようにしています。ただ、現場が好きなので入っちゃうんですよ。ガバナンス上、直轄を持たないように言われてはいるんですが、楽しいんですよね。

小林:鎌田さんは根っからの現場主義なんですね。今日は単なる「ユーチューバーの芸能プロダクション」にとどまらないUUUMのお話をたっぷりお聞かせいただき、ありがとうございました!

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