「抜歯」を免れない人が知っておきたい心得 強い痛みを起こすドライソケットを避けよう
【2】抜歯した穴に軟膏をつける
抜いた穴を洗浄・消毒し、軟膏を直接塗布することでドライソケット部分の治療を行います。唾液や飲み物などで軟膏薬が流れてしまわないように、軟膏を塗ったガーゼで露出した骨の表面を覆って保護することもあります。
【3】抜歯した穴を再掻爬(さいそうは)する
ドライソケットの自然治癒が見込めないときは、再度局所麻酔を実施し、抜歯部分の内部を引っかいて故意に出血させて血の塊を作ることもあります。炎症が強いと痛みを伴うことがありますので、手術後には鎮痛剤などが処方されます。
ドライソケットにならないよう予防するには
抜歯した部分がドライソケットにならないよう、ある程度自力で予防することができます。
●抜歯前
<1>体調を万全にしておく
体調が悪いときや疲れがたまっているときなどは、体の抵抗力が落ち、さまざまな感染症に感染しやすくなります。抜歯部分が感染してドライソケットにつながってしまわないためにも、抜歯の日を万全な体調で迎えられるように体調管理をしておきましょう。
<2>きちんと歯磨きをして口の中を清潔にしておく
口の中の細菌が多ければ、それだけ感染を起こしやすくなります。特に親知らずは最も奥にありますので、歯磨きがきちんとできていない人も少なくありません。
「どうせ抜く歯だから」と歯磨きをしないでいると、歯の周りに細菌が多く潜むようになり、抜歯と同時に感染し、ドライソケットを起こすこともあるのです。抜かない歯はもちろん、抜く予定の歯も、丁寧にブラッシングをして清潔に保つようにしてください。
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