「抜歯」を免れない人が知っておきたい心得 強い痛みを起こすドライソケットを避けよう

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②血の塊ができなかった

血が固まる前に血行がよくなりすぎることをしてしまった場合(飲酒、激しい運動、風呂につかるなど)、血が流れてしまって塊状に固まらないことがあります。

③血があまり出なかった

麻酔に含まれる血管収縮薬の影響で、正常に出血が起こらない場合があります。血の塊の元になる血の量が不足するために抜歯部分がふさがらず、ドライソケットになってしまうのです。

骨が空気にさらされる時間が長いと起こりやすくなる

④難しい抜歯だった

特に深く埋もれた親知らずなど、時間のかかる抜歯の場合、骨が空気にさらされる時間が長くなることがあります。このようなケースでは骨が外部に露出した状態で落ち着いてしまい、出血も少なくなり、ドライソケットも起こりやすくなるのです。

⑤喫煙をした

たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。そのため、抜歯後にたばこを吸うと血流が悪くなってしまい、傷の治りが悪くなったり、ドライソケットを起こしやすくなったりするのです。

⑥感染を起こした

抜歯した部分に何らかの感染が起こると、歯茎に炎症が起こり、血の塊が炎症によって溶けてなくなってしまうことがあります。そのため、いつまで経っても血が固まらずにドライソケットになってしまうことがあるのです。

ドライソケットは基本的に自然治癒します。時間が経過するにつれて徐々に抜歯部分がふさがり、露出していた骨も隠れるようになります。ただ、場合によっては、放置している間に骨炎を起こして骨を削り取らなければならなくなることもあります。そのようなリスクを冒さないためにも、ドライソケットに気づいたらすぐに治療を開始したほうがいいのです。

治療には3つのプロセスがあります。

【1】

ドライソケットによる強い痛みに対しては、鎮痛剤で対処していきます。また、抜歯部分の感染予防に対しては抗生剤が投与されます。一定期間の治療が必要になりますので、長期的な投薬で胃腸が荒れてしまわないよう胃薬や整腸剤が一緒に処方されることもあります。

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