「あごの異変」を放置している人に訪れる不調

10~30代に多い顎関節症を軽く見るな

「何だか調子が悪い」を放置するのは得策ではありません(写真:Eddows / PIXTA)

「口を動かすとカクカク音がする」「あごが痛い」「口を大きく開けられなくなった」

読者の皆さんの中にもこういった経験のある人は少なくないのではないでしょうか。このようなあごの症状が出ている状態を「顎(がく)関節症」といいます。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中で紹介していることの1つが、顎関節症のメカニズムや治療方法などについてです。

若い女性に多い顎関節症

顎関節症は、あごの関節やその周りの筋肉などに「痛みが出る」「音が鳴る」「口が開きにくくなる」といった症状を指します。日本人、特に若い女性に多い症状だといわれています。10代から発症する人が出始め、20~30代で医療機関への来院数が最も増えていき、その後は減少していきますが、あらゆる年代において起こりうるものです。

あごの関節は、耳の穴の前方1センチくらいのところにあり、頭の骨に左右の関節が筋肉や靭帯(じんたい)によってぶら下がっている状態です。この顎関節に負担がかかったり、形が歪んだりしてくると、顎関節症の症状が出てきます。重症になると手術が必要となったり、症状もめまいや痛みなど全身に及び、開口障害により食事の摂取が困難になったり精神的にも影響を受けたりするなど、日常生活に支障をきたすほどの症状に苦しむ患者さんもいます。

顎関節症の症状として代表的なものには次のようなものがあります。

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