「あごの異変」を放置している人に訪れる不調 10~30代に多い顎関節症を軽く見るな

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1.顎関節から音がする

口を開け閉めする時にカクッというような高い音、ゴリッというような鈍い音がします。これは顎関節の内部にある「関節円板」という組織が開け閉めの際にずれたり、穴があいていたりすることで引き起こされます。

2.顎関節が痛い

口を開け閉めする時に痛んだり、物を噛んだり、顎関節部を圧迫すると痛みを感じます。

3.口が大きく開かない

顎関節症が進んでくると口が大きく開かなくなってきます。これは顎関節内にある関節円板の位置がずれてしまうことで運動範囲が制限されるためです。

4.顎関節周囲の筋肉が痛い

顎関節周囲の咀嚼筋と呼ばれる筋肉の緊張状態が続いたり、炎症を起こすと痛みを出し、その痛みのせいで口が開きづらくなったりします。また、その筋肉痛があたかも歯の痛みのように感じられるケースもあります。

5.他の症状

他にも報告されている症状として、肩や首のコリ、頭痛、耳の痛み、めまいなどが挙げられます。

顎関節症になってしまう原因

どのようなことが顎関節症の原因になるのでしょうか。

原因その①:ブラキシズム

「くいしばり」「歯ぎしり」「歯をカチカチならす」などのことをブラキシズムといい、筋肉を緊張させて顎関節に過度の負担をかけダメージを与える。最も大きな原因といわれています。

原因その②:ストレス

仕事や家庭、人間関係などのストレス、その他精神的な緊張は、筋肉を緊張させてくいしばりを起したり夜間の歯ぎしりを起したりと、ブラキシズムに影響します。

原因その③:噛み癖

左右どちらか一方でばかり噛む癖は、片側だけに多くの負担をかけることになり、発症の原因になります。

原因その④:あごや筋肉に負担をかける癖や生活習慣

うつ伏せ寝、頬杖をつく癖、あごの下に電話をはさむ、猫背の姿勢、片方の歯のみで噛む、爪を噛む、管楽器を吹く、というような場合、顎関節への負担が大きくなることで顎関節症を発症しやすくなるとされています。

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