六本木が「ステーキの街」に大変身した必然 高級から低価格まで30店超が集う激戦区に

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「グランドハイアット東京」や「ザ・リッツ・カールトン東京」といったラグジュアリーホテルも増え、六本木は富裕層や海外のビジネスパーソンが集まるようなハイエンドな街に変わっていったのだ。

1964年から六本木7丁目で営業する「ステーキハウスハマ」の大河原利友営業部長は、「六本木は外資系企業も多く景気に敏感なエリア。2008年にリーマンショックがあってから街は寂しくなったが、特に3年ほど前からは訪日外国人観光客が増加し、人が急激に増えた」と語る。

日系もブランド和牛で対抗

好調なのは、ニューヨークスタイルのステーキハウスだけではない。「ステーキハウスハマ」では「ここ3年で売り上げは15%以上増えた」(大河原営業部長)。

また、神戸牛を看板メニューとする「RRR Kobe Beef Steak」は「訪日外国人観光客に神戸牛は強い人気がある。ここ3年くらいで急に増え、全席が外国人で埋まることもある」(同店担当者)という。

2014年に六本木3丁目に鉄板焼き店をオープンした「grow」の栗木大地オーナーも、「昨年の初めから神戸牛を扱いだし、訪日外国人観光客の利用が増えた」と話す。

一方で、2020年に東京五輪の開催が決まってから「出店数が急激に増えて、競争が激しくなっている」(日系ステーキ店の店長)との声も上がる。

2020年に向け、国内外のステーキハウスが入り乱れる六本木は「ステーキの街」として存在感を増していきそうだ。

石阪 友貴 東洋経済 記者

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いしざか ともき / Tomoki Ishizaka

早稲田大学政治経済学部卒。2017年に東洋経済新報社入社。食品・飲料業界を担当しジャパニーズウイスキー、加熱式たばこなどを取材。2019年から製薬業界をカバーし「コロナ医療」「製薬大リストラ」「医療テックベンチャー」などの特集を担当。現在は半導体業界を取材中。バイクとボートレース 、深夜ラジオが好き。

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