「五輪招致合戦」は途方もないムダである

なぜ五輪主催者・IOCの権限が、ますます強くなるのか

今回のコラムでは、株式市場を離れて、実体経済についてふれてみよう。

東京オリンピック2020年決定。これに浮かれて、相場よりも実体経済というわけではない。むしろ私は、あるサイトに今回の開催地決定イベントに強く反対する文章を投稿し、祝賀ムードに冷や水を浴びせたところである(オリンピックは要らない、としたためにプチ炎上したが)。

IOCの新会長に選ばれたバッハ氏。権力が動いた瞬間(右は退任のロゲ会長/アフロ)

なぜ招致合戦は、ダメなのか

なぜ、招致合戦がいけないのか。理由は二つある。

一つ目の理由は、無駄だからである。招致合戦そのものは、誘致するための活動だから、そのために使ったカネは、単なる消費である。しかも、東京が素晴らしい都市であることは、招致活動をしてもしなくても変わらない。

4500億円投資することに関しては、賛否はあろうが、実施するための投資であるから意味はある。しかし、招致活動自体は、どうせ東京でやることが先に決まっていれば、あるいは、IOC委員が、普通にインターネットで情報を集めれば、わかることである。だからすべて無駄である。

一方、マドリードとイスタンブールは、すべての招致活動が無駄である。失望と散在だけが残った。

次ページレントシーキング活動とは?
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • おとなたちには、わからない
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ついに上場廃止、大塚家具の末路
ついに上場廃止、大塚家具の末路
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
2050年の中国<br>世界の覇者か、落日の老大国か

米国と並ぶ超大国を目指す中国。しかし中国の少子高齢化はこれまでの想定を超える速さで進行しています。日本は激変する超大国とどう付き合うべきか。エマニュエル・トッド、ジャック・アタリ、大前研一ら世界の賢人10人が中国の将来を大胆予測。

東洋経済education×ICT