発達障害の子を救う「遊んで学ぶ教室」の役割 幼児6.5%が抱える問題、症状は緩和可能だ
さまざまな社会問題と向き合うNPOやNGOなど、公益事業者の現場に焦点を当てた専門メディア「GARDEN」と「東洋経済オンライン」がコラボ。日々のニュースに埋もれてしまいがちな国内外の多様な問題を掘り起こし、草の根的に支援策を実行し続ける公益事業者たちの活動から、社会を前進させるアイデアを探っていく。
子どもの特徴に多角的にアプローチ
「発達障害の子どもたちは苦手なところもあるけれども、得意なところもいっぱいある。その子に合った環境さえ用意してあげればその子がのびのびと、わんぱくに遊んで成長していけて、自分が思い描くような人生を送れるんじゃないかなと思って、この事業をしています」。こう話すのは、NPO法人「発達わんぱく会」理事長の小田知宏さんです。
「発達わんぱく会」が運営する「こころとことばの教室『こっこ』」では、発達障害のある子どもたちに早期療育を行っています。
発達障害は、脳機能の発達が関係する障害です。発達障害がある子どもは、コミュニケーションや対人関係をつくるのが少し苦手です。また、その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」「困った人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。しかし、幼児期から適切な支援を行うことで、症状を緩和させたり、社会とうまくかかわっていくことができるようになります。
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